憧れた世界には届かない。しかし、人生は続く。 音楽×ほの暗い青春短編集。 ◆あらすじ◆ 有名なピアノ講師である母親から私は逃げ出そうとしている。弾いてみたい憧れの曲があった。私にそんな瞬間があっただろうか。いや。あったのかもしれない。もう思い出せないだけで（表題作「行き止まりの道に音楽は鳴らない」）。 母親と違う道に進もうともいまだに惑う。私は母の半身なのだ。私は母であり、母もまた私だ（「黒白のあわいを歩んで行く」）。 平凡な私と非凡であることを決めつけられた彼女。彼女が望む道に進めるよう背中を押してみる（「そして春花は鍵盤に舞う」）。 ピアニストを目指しているが余りにも未熟だった彼女へ、私は数年ぶりに思いを馳せた（「ラプソディーには早すぎた」）。 2016～2022年発表の合同誌や個人誌より再録した、ピアノを弾く「私」たちが理想の在り方を追い求めていく4つの物語。 ＊一部内容は過去に短編単体で頒布済みです。今回再録にあたり加筆修正済みですが、内容重複ご理解ください。 過去単体頒布分（すべて完売） ・https://astatic-t0h-s.booth.pm/items/4149044（黒白のあわいを歩んで行く） ・https://astatic-t0h-s.booth.pm/items/2877601（行き止まりの道に音楽は鳴らない） A6カバー付き文庫/176p/700円 カバーイラスト：あまもりしとしと様 カバーデザイン＆中扉デザイン：水田麻里様（https://twitter.com/mztmr_works）