2022.5/21 文学フリマ東京36 で出した新刊となります。 A6(文庫本サイズ)151P ◆少しおかしな会社の先輩、竹村さんの秘密。 ―――「ううん、上手くいってないっていうか皆が私のレベルというかマインドについて来れていないだけ」(ショートケーキは甘くない)より抜粋 ◆大学生になってからの初恋を綴る男子学生。 ―――「恋は目で見ず、心で見るのだわ」かの有名な劇作家、ウィリアム・シェイクスピアは、戯曲の一節で恋のことを、こう表現しました。しかし、僕はこれを間違いだと思うのです。(恋昇り)より抜粋 ◆生物から死という概念を消し去ろうとする政府とそれに反抗する一派。近未来のディストピアを恋と友情と共に生き抜こうとする等身大の女子が選んだ結末とは? ―――フロンティアスピリットのアンプルが手に入らなくなってから早一週間が経とうとしていた。私の劣化は既に始まっている。(夢の終わり、そして)より抜粋 ◆承認欲求の塊の成れの果て。物書きは自分の才能を否定できない、自分自身を否定できない。同人小説を書きながら、狂ってしまった男の独白は、太宰治の「駆け込み訴え」を彷彿とさせる作品。 ―――いひ、いひひひひひ。どうです? これでわかったでしょう? あいつが僕より劣っていて劣っているが故に僕の才能を妬んだんだ、自分の無能を僻んで技術を盗んだ。(訴人狂人)より抜粋 ◆田舎から都会へ旅立つ恋人との手紙のやり取りで、徐々に明らかになっていく過去。そして、真実。作者が初挑戦したミステリー。 ―――実はそう、あれはただ単に足を滑らせたんじゃない。理由のある事故だったんだ。(往復書簡)より抜粋 ※その他、収録されている巻末の詩「枕の睦言」は女性の性を謳った詩となっております。表紙が違う(Ver.違)とは別のものが収録されております※ それぞれ毛色の違う小説が集まったオススメの短編集です!