日本における自動空気ブレーキと「制御弁」のあゆみ
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※ 2024/2/17 電子版を発行しました(https://ooyasan.booth.pm/items/5506058) ※ 冊子版は第2刷になりました。 鉄道を安全に運行するためには、車両を走らせる駆動装置よりも、安全に停止させるブレーキ装置の方が重要だと言われます。しかし鉄道趣味の世界では、ブレーキへの関心は高くないようです。趣味誌でも駆動装置の特集は時々見かけますが、ブレーキ装置は1行から数行程度の簡単な解説で終わってしまう事が多いです。 電車用空気ブレーキ装置、また貨車用のK三動弁については、白井 昭氏による優れた研究がありますが、近年の動きも含めて、自動空気ブレーキの最重要部品と言える制御弁全般について俯瞰した資料は見かけません。 そこで、国内で使用された制御弁を中心に、国立国会図書館などから多数の文献を入手し、更に自分の今までの知見や写真なども加えて、結果をまとめたのがこの研究誌です。概ね「概要」「開発」「構造」「作用」「細分形式」「適用ブレーキ方式・車種」の項目に分けて解説してあります。 本誌をご覧いただければ、日本における自動空気ブレーキの技術史を概観していただけると思います。 また、本誌を執筆するに当たって参考とした文献を巻末にまとめて紹介しており、関連の文献の、簡易なデータベースとしてもご利用いただけると思います。