1/700 東京港建設事務所 曳船「第一芝浦丸」(土運船付) 2隻
- ¥ 3,500
大正期にかけて、帝都東京は大量の物資を必要としていたものの、東京の都心に近い港は未整備の状態に近く急速に大型化が進む汽船の受け入れはままならない状態が続いていた。東京の物資受入口として機能していた横浜からの圧力もあり、東京築港計画はなかなか前進せず、部分的な隅田川口改良工事が続けられていたものの、関東大震災による壊滅的な破壊を受けたことによる大規模な都市計画の見直しのため、ついに東京築港計画がスタートし、震災から3年後の大正末年(1926年)の10月この計画に用いられるために、曳船(タグボート) 「第一芝浦丸」が竣工。最終的に5隻の姉妹船として、東京港建設のため浚渫後の土砂を乗せた土運船を、曳航するために用いられその活躍により昭和16年(1941年)東京港は日の出・芝浦・竹芝ふ頭などを持って国際港として念願の開港にこぎつけたものの、同年末の太平洋戦争の勃発、終戦後の連合軍の接収によりほとんどが未稼働状態となっていた。こうしたなか、昭和24年(1949年)ごろから豊洲や晴海ふ頭の整備工事に駆り出され、昭和33年にはそれまで石炭焚きのボイラーを重油焚きに換装したものの、昭和40年代には大規模な港湾整備に目途がついた事もあり、同型船が次々と廃船となり昭和49年(1974年)に本船も廃船となったが、その活躍に敬意が表され同年東京港建設事務所総合庁舎の完成に伴い同事務所の前に保存され、その雄姿は現代にも受け継がれています。 本キットは、昭和40年に作図されたとされる「第一芝浦丸」の図面をもとにしておりますので、現在の保存船の状態と一部異なる部分がございます。また、同封されている土運船は、明治末期に大阪築港に参加した底開式木造土運船「第三早潮」をもとにしております。 3D光造形プリンター製で自宅造形となりますので、品質にばらつきがある可能性がございます。また、積層跡があり、未塗装のパーツセットとなります。また、部品切り出しにニッパーなどが必要です。接着は、瞬間接着剤+硬化促進剤を想定しております。 完成時全長 第一芝浦丸:2.9cm 土運船:5.0cm データ製作者:まったり造船課長 発売開始日:2023年12月19日