ゆかし耀見の千歳鳥
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A6版/364ページ 時は明治11年。主家を失った浪人者の速岐多嘉良は、華族である日和ヶ峯家の警固として雇われる。ひょんなことから当主の娘、鶴乃の護衛に従事することとなったものの、彼女は美しく儚げな外見にそぐわぬ型破りな令嬢であった。 時に町で噂される不可思議な噂を追い、またある時は舞い込んできた厄介事に嬉々として首を突っ込む。好奇心の赴くまま駆け回る鶴乃と日常に溶け込む常ならざる異物たちに振り回されながら、多嘉良は幽霊が存在するという証左を得るためにある怪奇事件を追う。 現に幻視をもたらす過去の記憶と陰りの中に息づく異形を巡る、逃れられない呪いと祝いの物語。 表紙は炭化様に描いていただきました。