







既刊『エッセイ 音楽と数理 ポッドキャストは自由にする(抄)』の文庫版です。 文庫化に当たり、タイトルを『ポッドキャストは自由にする(抄)』としました。 内容は「文庫版あとがき」を除き、既刊と同じです。 仕様:A6(文庫判)本文モノクロ 254 ページ (以下、『エッセイ 音楽と数理 ポッドキャストは自由にする(抄)』の紹介文より) 「技術書典9」初出の技術同人誌『音楽と数理 才能に頼らない耳コピ』をきっかけに、2022年4月から始めたポッドキャスト『音楽と数理ポッドキャスト』の1年を期に、その間の一人語りを編纂したエッセイ集、第1巻(抄)です。 内容 S01E01 〈Music+Talk〉音楽と数理とは(All of You) * はじめまして/「All of You」/「ピアノジャズ」 S01E02 〈トーク〉最近の読書から - 意識と俳句と道元と * マックス・テッグマーク『LIFE 3.0』/ユバル・ハラリ『21 Lessons for the 21st Century』/ロバート・ライト 『なぜ今、仏教なのか』/鈴木大拙『禅と日本文化』/岡潔『日本のこころ』/俳句を軸に、寺田寅彦と岡潔/由緒正しい同人活動/日本人の背骨 S01E05 〈裏〉日本のポップス特集 - 自己解説 * レイ・ハラカミ/ミュージくんとミュージ郎/京都の思い出/「Beautiful Songs」/チャレンジャー奥田民生/Perfume と deadmau5/Perfume と tofubeats/「アイはなんでしょう?」/ミュージックビデオとアニメ/早朝の誰も居ない静かな街/詳しく知らない人たちの、いい曲/細野晴臣 S01E18 〈裏〉シブリク特集 - 追憶とアーカイブと同人誌 * 年を取るということ/素人とプロ/エドモントンで親近感/日記はなんのために書くのか/アーカイブとアナキズム/そういう「サウンドストリート」/高橋幸宏/アウトの達人/「犬のように生きろ」/「メンタリスト」から来ました S01E29 〈トーク〉腰痛とブログと世界で本を売る話 * 『月刊I/O』の思い出/ちり紙交換ギライの訳/思考の永続化、あれこれ/ブログというスキル/箇条書き、マインドマップ、文章/外貨を稼げ! 『音楽と数理』の英訳企画/『音楽と数理』改訂版計画/今年の目標なんだったっけ? S02E07 〈トーク〉柄にもなく時事評論、など * ビッグカンパニーのPR活動/「Copilot」とは/コードコンプリート/人生で必要なものは ベーシックから学んだ?/(与太話)エントロピーと秩序形成/大野克嗣さんのセミナー/『細野晴臣と彼らの時代』/坂本龍一の生意気さ/宮台のビデオ/「ぼっち・ざ・ろっく!」 ほか 目次 * まえがき * S01E01 〈Music+Talk〉音楽と数理とは(All of You) * S01E02 〈トーク〉最近の読書から --- 意識と俳句と道元と * S01E03 〈ショート〉LA LA LA in F * S01E04 〈Music+Talk〉自分でリクエスト --- 日本のポップス特集 * S01E05 〈裏〉日本のポップス特集 --- 自己解説 * S01E06 〈ピアノ〉プラクティス・セッション --- 2022年春のわたし * S01E17 〈Music+Talk〉シブリク特集 * S01E18 〈裏〉シブリク特集 --- 追憶とアーカイブと同人誌 * S01E29 〈トーク〉腰痛とブログと世界で本を売る話 * S02E06 〈ピアノ〉新レパートリーは坂本龍一? * S02E07 〈トーク〉柄にもなく時事評論、など * S02E09 〈音楽〉坂本龍一特集 * S02E14 〈ピアノ〉自分自身をトレーニングする * S02E15 〈トーク〉祝1周年!音楽と数理ポッドキャスト * あとがき 「まえがき」より 最近、僕の人生がまた動き始めているように感じます。振り返ると、今回の始まりは「技術書典」でした……正確にはコロナなのかもしれません。2020年の夏の終わりに、いろいろな話の流れから、初の(公式)オンライン開催となった「技術書典9」に出典することに、気が付いたらなっていました。その時、一月に満たない期間で書き上げた本のタイトルが『音楽と数理』でした。自分の中の原動力や興味の元は何だろうと考えて、1つに絞りきれずに残ったのが、音楽と数理。それから3年近く経って、その頃から動き始めた人生が1つ、コロンと転がったのが、今2023年5月なんだな、と思います。 去年2022年の4月頃、その準備のような、もう少し小さい動きがあって、それは100%自分の趣味で、つまり人に頼まれたわけでもなく、人に特別アピールしたいわけでもなく、ただ自分のためだけにしゃべるポッドキャストを始めたこと。このポッドキャストのタイトルにも『音楽と数理』と付けました。その辺の経緯は本文 S01E01 にある通りです。 この本は、この「音楽と数理ポッドキャスト」の書き起こしをベースに、ちょうどその1周年を期に、第1巻として最初の1年分をカバーしたエッセイ集にしようという構想でした。その際、この巻に何か副題を付けたいと考えて、この本を、坂本龍一、および彼が担当したNHK--FMのラジオ番組「サウンドストリート」火曜日の思い出に捧げようと(勝手に)決めました。そして副題を『ポッドキャストは自由にする』としました。事実、この1年、僕はこのポッドキャストで喋ることによって自由になれた気がします。 (技術書典14版に関するお断り) 今回、「技術書典14」の開催に合わせて刊行しようと執筆してきましたが、2点、その構想から変更があります。1つは時間的な問題で、イベント開催に間に合わず、いわゆるRTAの形式で進めざるを得なくなったこと。もう1つは、分量の関係で1年分のエピソードを網羅することを断念したこと。それ故、この「技術書典14版」の副題は『ポッドキャストは自由にする(抄)』とさせていただきます。 2023年5月20日 金沢にて







