フルートを抱えて、パリ ― フランスで暮らした四年間【PDF・105ページ】
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2001年の秋、フルートを勉強するために、パリへ渡りました。 ところが実際に始まったのは、レッスンと練習の毎日ではありませんでした。住む部屋を探すこと。住んでいいという書類をもらうこと。学校はもう始まっているのに、一日の大半が不動産と役所に消えていく。そんなところから、四年間のフランス生活が始まりました。 この本は、その頃に僕が書いていた日記とコラムをまとめたものです。 ■ 二十年前の文章を、ほとんど直さずに 留学中、日記とコラムを自分のホームページに書いていました。日本の家族や友人に「生きています」と伝えるための場所でもありました。それを後にメルマガで「フランス留学記 復刻版」として少しずつ載せ直し、今回48話を選んで一冊にしています。 読み返すと、正直なところ恥ずかしい文章です。愚痴っぽいし、大げさだし、やたらと騒がしい。当時のインターネットで流行っていた顔文字も、そのまま入っています。 それでも、直すのはやめました。二十代の僕がその日その日に感じたことは、うまくまとめた途端に消えてしまうと思ったからです。整えたのは、明らかな誤字と連載の継ぎ目だけです。 ■ 各部の終わりに「二十年後の追記」 そのかわり、四つの部の終わりに、いまの僕が当時の自分へ短く書き添えました。あの頃の自分が見ていたものは、二十年たって何になったのか。この本のなかで、そこだけが今日の文章です。 ■ 収録内容 全4部・48話(A5判・105ページ/PDF) 第1部 住むところ、住む資格 家探しの苦悩/滞在許可証申請/“G”/停電 ほか 全10話 第2部 パリの流儀 啜るべきか、啜らざるべきか/バックプリントの漢字/モノは、こわれる/ストライキ ほか 全16話 第3部 音楽の街で スタージュ珍道中(全五幕)/エマニュエル・パユ・マスタークラス/地下鉄の音楽家たち/教える側として ほか 全12話 第4部 日本とパリのあいだ 空港なんか、大嫌い/嗚呼、友よ/飛行機との戦い/ラジオ体操 ほか 全10話 目次は商品画像でご覧いただけます。一話ずつ読み切りですので、気になった題から開いていただいて大丈夫です。 ■ 音楽の話は、あまり出てきません 留学記というと、レッスンの話を想像される方が多いと思います。けれど日記に残っていたのは、家と、書類と、行列と、壊れる家電と、止まる電車と、食べもののことばかりでした。音楽の話は第3部に集めてありますが、それもレッスンの中身というより、講習会の雪と停電と、夜のガレージの思い出です。 ですので、フルートを吹かない方にも読んでいただけると思います。 ■ こんな方へ ・これから留学する方、留学を考えている方 ・海外で暮らしたことのある方、暮らしてみたい方 ・音楽の道を目指していた頃のことを、ときどき思い出す方 ・フランス、パリの日常に興味のある方 ・YouTubeやレッスンでの僕しか知らない方(二十年前はこんな感じでした) ■ 既刊との関係 シリーズ既刊の「フルート上達Q&Aライブラリー」は練習や奏法の困りごとに答えるQ&A集、「フルート対話ライブラリー」は奏者が舞台の上で何を考えているかをたどった対談集、「フルートから見た音楽史」は楽器と名曲の来歴をたどる読み物です。 この本は、そのどれとも違う、僕自身の留学の記録です。吹き方の情報は入っていません。内容の重複もありませんので、この一冊だけでお読みいただけます。 ■ ご購入にあたって ・形式:PDF(A5判・105ページ) ・スマートフォン、タブレット、パソコンでご覧いただけます ・印刷してお使いいただいても大丈夫です ・当時の文章をできるだけそのまま残しているため、いまの感覚では言葉づかいの荒いところや、当時のネット特有の書き方があります。ご了承ください ・データの性質上、ご購入後の返品・返金は承っておりません。ご了承ください あの頃の、僕は。二十年前のパリに、少しだけお付き合いください。 フルート奏者・講師 立花 雅和(Music Rela)




