フルート用語ライブラリー Vol.1 楽器編 ― その名前には、理由がある【PDF・75ページ】
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楽器店でフルートの仕様表を眺めていると、「オフセット」「Eメカ」「H足部管」「ソルダード」といった言葉がずらりと並んでいます。どれも聞いたことはあるけれど、いざ「それは何?」と訊かれると、意外と説明に詰まる。そんな言葉を29集めて、一冊にしました。 もとになったのは、毎週配信しているメルマガの「今週のフルート用語解説」というコーナーです。たまった記事のうち、楽器そのものにまつわる言葉を選び、頭部管から管体、キー、タンポ、仲間の楽器、そして特殊な音へと進むように並べ直しました。 ■ 図を描いて、はじめて分かったこと 言葉だけでは伝わりにくいところには、11点の図を入れました。仕組みが分かりやすいように線で描いた模式図です。 実は、この図を描こうとして、元の記事の間違いに気づいたところがありました。オフセットのGのキーはどちらにずれているのか。ポイントアームはキーカップのどこを押さえているのか。文章で読んでいるときには気づかなかったのに、図にしようとした途端に「これでは描けない」と分かったのです。 ですので、一冊にまとめるにあたって、記事をひとつずつ確かめ直しました。寸法や年号、人や会社の名前を、メーカーの公式資料や博物館の所蔵記録、特許、学会誌の論文などで調べています。思い違いのあったところは直し、確かめきれなかった話は言い切らずに書きました。各項目の終わりには「出どころ」を添えてあります。 ■ 1項目は見開き2ページ ・「ポイント」……用語の意味がひとことで分かる、短い定義 ・本文……仕組み、違い、選び方や試奏のときに確かめたいこと ・関連……あわせて読みたい項目へのページ案内 ・出どころ……その項目をどの資料で確かめたか 辞書のように引けるよう、巻末には五十音と欧文(A–Z)の索引を付けました。「ドーナツ」「ギズモキー」「ブローガー・システム」のような、本文の中で説明している言葉からも引けます。 ■ 収録内容 全6章・29項目(A5判・75ページ/PDF) 第1章 頭部管 ―― 音が生まれる場所 01 頭部管テーパー 02 歌口のカット 03 クラウンとコルク位置 04 管厚(ゲージ) 05 巻き管 06 グリッサンド・ヘッドジョイント 第2章 管体・トーンホール・素材 07 メンズール 08 ドローンとソルダード 09 トーンホールのアンダーカット 10 総銀製と洋銀製 第3章 キーメカニズム ―― 指の下で起きていること 11 リングキーとカバードキー 12 オフセットとインライン 13 ポイントアーム 14 ピンレス・メカニズム 15 針バネと板バネ 16 キーハイト 17 トリルキー 18 ブリチアルディ・キー 19 Eメカニズム 20 H足部管とC足部管 第4章 タンポと手入れ 21 フェルトタンポ 22 ストロビンガー・パッド 23 変色(硫化) 第5章 フルートの仲間たち 24 ピッコロの材質と割れ 25 フルート・ダモーレ 26 ウィンドシンセサイザー 第6章 楽器から引き出す特殊な音 27 ハーモニクス奏法 28 重音奏法 29 ジェット・ホイッスル ■ 囲みコラムと「ちょっとひとこと」 「ブリチアルディ・キーを考案したのは本当にブリチアルディか」「材質は音を変えるのか」。よく語られる説の裏側は、「あの説は、どこまで本当か」という囲みで紹介しています。また、いくつかの項目には、僕自身の楽器や好みの話を「ちょっとひとこと」として添えました。 ■ QRコードで、動画もすぐに 9つの項目には、関連する僕の動画へのQRコードを入れました。巻き管のフルートの音、カバードキーとリングキーの違い、定期調整の話、Eメカの解説と試奏、タンポ交換、楽器の手入れ、Brisaの試奏、倍音の練習、重音奏法。スマホのカメラで読み取るだけで再生できます。 ■ こんな方へ ・楽器の買い替えを考えていて、仕様表の言葉をきちんと理解しておきたい方 ・試奏のときに、何を確かめればいいのか知りたい方 ・調整に出すとき、リペアの技術者と話が通じるようになりたい方 ・生徒さんに楽器の仕組みを説明する機会のある先生 ・自分の楽器がなぜ今の形をしているのか、気になったことのある方 ■ 既刊との関係 シリーズ既刊「フルート上達Q&Aライブラリー」のVol.4 楽器編は、楽器にまつわる悩みに一問一答で答えるQ&A集です。この「フルート用語ライブラリー」は、それとは別の素材(メルマガの用語解説)から作った、言葉を引くための本です。Q&Aが「困ったときにどうするか」の本なら、こちらは「その部品は何のためにあるのか」の本。あわせて読んでいただくと、楽器のことがより立体的に見えてくると思います。 ■ ご購入にあたって ・形式:PDF(A5判・75ページ) ・スマートフォン、タブレット、パソコンでご覧いただけます ・印刷してお使いいただいても大丈夫です ・PDFですので、記述に誤りが見つかった場合は版を更新します。お気づきの点があれば、ぜひ教えてください ・データの性質上、ご購入後の返品・返金は承っておりません。ご了承ください いつも手にしている楽器の、一つひとつの部品の名前と、その理由。ぜひ、のぞいてみてください。 フルート奏者・講師 立花 雅和(Music Rela)




