
・水上戦 No.2 本誌1冊(A4判48ページ、中綴じ) 1941年5月24日、デンマーク海峡。巡洋戦艦「フッド」は砲戦開始からわずか8分で轟沈しました。なぜ、あの艦だけが沈んだのか。答えはデータシートに書いてあります。「フッド」の中距離装甲は10。他の英主力艦が12や13を持つなかで、この艦だけが10でした。 『水上戦No.2』は、第2次世界大戦の欧州周辺海域を扱う2人用シミュレーション・ウォーゲーム『欧州海域戦』を、一冊まるごと特集したプレイヤーズノートです。「もりつちブランド」サポート誌の第2号にあたり、前号『水上戦No.1』の『ソロモン夜襲戦』に続くものです。 巻頭特集は「欧州海域戦 前史」。ヴェルサイユ条約の枷の下でドイツ海軍がポケット戦艦を生み、フランスがダンケルク級で応じ、英独海軍協定を経てビスマルク級とZ計画へ至るまで。盤上の艦がなぜあの形で生まれたのかを、戦間期の海軍史としてたどります。 続いてルール説明と戦術解説。指揮ポイント、砲撃と装甲、雷撃、夜戦の仕組みを本文の数字だけで追えるように書き下ろしました。たとえば本作の損害判定は装甲値をダイスの目に足す形なので、中途半端な装甲はかえって損害を大きくします。イタリア重巡「ザラ」級の装甲4は、38cm砲に対して装甲0の艦より大きな損害を受ける。弱い装甲は徹甲弾に突き抜けられ、少し厚い装甲は艦内で炸裂させてしまうからです。戦艦「ヴィットリオ・ヴェネト」と英戦艦が撃ち合うなら距離8ヘクスが分水嶺で、同じ間合いが一方には短距離、他方には中距離になり、装甲の当てはめ方まで裏返ります。戦術解説では艦隊機動・砲撃・雷撃・夜戦の4つに整理したうえで、収録16シナリオすべてについて両陣営の勝ち筋を1本ずつ示しました。 登場艦艇列伝は、ドイツ・イタリア・英連邦・フランス・ソ連の5か国、駆逐艦を除く全54級を収録。各級の史実の姿を「概説」で、盤上の強みと弱みを「ゲームでの性能」で、どのシナリオで何を求められるかを「シナリオでの扱い」で追い、概説にはカウンターの画像を添えました。戦艦の項では安全圏――相手の主砲で装甲を抜かれない距離――を必ず記しています。 第2特集は2026年10月発売の新作『激闘!聯合艦隊1894-1905』の紹介と、明治維新から日本海海戦までを追うヒストリカルノート「明治の海の戦い」です。 そして『欧州海域戦』の追加シナリオを4本収録しました。 ・17 ストラスブール追撃戦(メルセルケビール沖、1940年7月)― 湾を脱出した戦艦「ストラスブール」をフォースHが追う ・18 暗夜の惨劇(マタパン岬沖、1941年3月)― 「ポーラ」救援に向かう重巡戦隊を英戦艦3隻が待ち受ける夜戦。イタリア主力が引き返してくる想定を標準に ・19 戦艦「ロドネイ」奮戦す(ハルバード作戦、1941年9月・仮想戦)― 英迎撃部隊とイタリア戦艦が出会っていたら ・20 荒天と煙幕(第2次シルテ湾、1942年3月)― 戦艦「リットリオ」を煙幕と雷撃の脅威だけで退けたヴィアン部隊の戦い いずれも本誌のための新作で、テストプレイを重ねて勝利条件を詰めています。使用するのは『欧州海域戦』のコンポーネントのみです。 本誌は、 ・『欧州海域戦』をお持ちで、艦の使い方や各シナリオの勝ち筋を知りたい方 ・『ソロモン夜襲戦』から欧州へ手を広げようとしている方 ・戦間期の欧州海軍史や、明治の海戦史を読み物として楽しみたい方 に向けた一冊です。『欧州海域戦』をより深く楽しむためには必携の1冊です。 PDF版(電子版)も980円で販売しています。あわせてご検討ください。
