Morphing アヴァンチュールなどのスペーサーに使用している頑丈な樹脂(PLA+)で制作した3Dプリンター製のオフストリングヨーヨー。 3Dプリンターで4A機を制作するにあたって一番懸念していた強度をシンプルに解決すべく、ウィング部を通常のヨーヨーよりも遥かに厚く設計しています。 短絡的なようですが、これにはソロハムを行いやすくするためという理由もあります。 オーナートッキーとメンバーヒロキがヨーヨーを始めた頃、認定店のおもちゃ屋さんで知り合った仲間内で圧倒的に4Aの上手い子がいました。 彼は2012年頃からソロハムのアレンジまで習得しており、私はサブスタイルとして4Aを10年嗜んだ今でも当時の彼に敵いません。 彼は次第にヨーヨーシーンからフェードアウトしていきましたが生活の一部としてヨーヨーで遊び続けており、現在はデザイナーとして活躍しています。 活動の一環として私がお世話になっている小田原ヨーヨー練習会のロゴを制作していただいたことは感謝してもしきれません。 そこで私なりの恩返しをしたいと考え、彼と知り合った頃の古き良きヨーヨーの雰囲気を再現しつつ、重量を増やすことで彼が得意とするソロハムに適したヨーヨーを制作することにしました。 偶然小田原ヨーヨー練習会には同じくソロハムを得意とする主催ヴェノムスネーク、古き良きヨーヨーを愛するヒロキ、引き戻しヨーヨーでのショーを好む私トッキーがおり、気がつくと各々のエッセンスを練り込んだカオスなヨーヨーが出来上がっていました。 4A向けですがベアリングを通常のCサイズに変更することでバインド仕様にでき、大きなパフォーマンス向けヨーヨーとしての活路も見いだせます。オイルを使用して引き戻しで遊んでもかなりの巨体でリジェネレーションなどの大きな動きが映えます。中心にはトップオンを行いやすくするための一見無駄な壁がございますが、FDM方式3Dプリンターの特性を活かして壁の内部は中空になっています。 4Aにおける近年の流行であるリジェネレーションは見ての通りかなりのクセがありますがご愛嬌です。 本来であれば本プロトタイプで正式リリースしたいところですが、3Dプリンターの都合上どうしてもウィングの根本が激しく荒れてしまうことやあまりのクセの強さ故に今後確実に設計変更が入ります。 不揃いではありますが、我々が3Dプリンターの制約を無視してでも作りたかったモーフィング本来の姿をお楽しみください。