『現代人 第四号』(PDF版)
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2024年5月19日発行 104ページ 本格文芸誌『現代人』、爆発の第四号。創刊号はさやわか文化賞2023「紙媒体賞」を受賞。 ▼収録内容 ○あいけ「現代人宣言――巻頭言に代えて」 メンバーが毎号ひとりずつ持ち回りで書いている巻頭言の拡大版。いつもは1ページで収めている巻頭言ですが、今回は約4,500字の檄文になりました。 ありとあらゆる現代人へ。 ○安藤宏インタビュー(聞き手=あいけ) 「二〇二〇年代に読む太宰治――演技・作者・近代」 学生時代に銀杏派メンバーが多大な影響を受けた文学研究者・安藤宏先生への約1万9,000字インタビュー。 太宰治とは?現代の孤独とは?そして文学研究とは? ○小説 名取道治「生者の試み」 生きているから試みられる、私は自分の弱さに苦しみながら、グスタフ・マーラー「トランペットが美しく鳴り響くところ」を典拠に、実験的な試みへと分け入っていく。 ○小説 名取道治「三位一体」 弟は、明るい話を書けない。だが、姉の結婚式にあたり、姉に絵本を贈ろうと試みる。弟は、虚無に落ちていく青年盧生と結託しながら、それでもなお、明るい話を綴ろうとする。 ○詩作 高橋聖都「私の生活」 自分の生活と人生について、淡々と描く 著者初めての詩作に挑戦 ○対談 長谷川彰宏×あいけ 「芸術とはなにか――絵画・小説・批評になにができるのか」 気鋭の画家・長谷川彰宏さんと銀杏派代表のあいけが、野望や悩みや問題意識など自由に語りました。同世代ならではの交歓になったと思います。 ○小説 名取道治「御器齧(ごきかぶり)」 ごきぶりのはなし。受け容れるとはどういうことか。コロナ禍突入前、世界じゅうを旅していた私は、コロナ禍突入後、鎌倉の家に隔離されてしまう。そこで、ごきぶりに毎晩出会い、しだいに、親しみを感じてしまう。 ○表紙デザイン解説(名取道治) ○著者コメント等