Re-ClaM 第2号
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クラシックミステリ評論同人誌「Re-ClaM」の第2号です。 今回の特集は「論創海外ミステリ」となります。40ページに渡るロングインタビュー(+補遺)、論創海外ミステリのオリジナルアンソロジーを編纂された編者お二人によるエッセイ、世界最大の密室マニア、故ロバート・エイディーとの思い出を語られた森氏のエッセイ、アリンガム翻訳にまつわるエピソードを語られた赤星氏のエッセイと読み応え十分の内容です。 「連載・寄稿」についても大いに充実しています。ROM誌からの継続寄稿となる林氏、M.K.氏、小林氏による寄稿は圧巻×3です。『最上階の殺人』翻訳の裏話からバークリー/セイヤーズの繋がりを推理する真田氏のエッセイ、カーマニアもここまで行きつくかという衝撃が我々を襲う古書山氏のエッセイ、中でも幼い日の乱歩が大いに熱中したという翻案小説の謎を解く藤元氏のエッセイは、斯界の大物評論家を唸らせた必読の稿。また、徳冨蘆花ファンも要注目です。 以下目次。 【特集】論創海外ミステリ 論創社編集部 インタビュー(Re-ClaM 編集部) 「論創社編集部インタビュー」補遺(黒田明) Re-ClaM 編集部が推薦する論創海外ミステリ20選(1-100)(三門優祐) [編者コメント]『ネロ・ウルフの事件簿』について(鬼頭玲子) [編者コメント]シャーロック・ホームズの論創(北原尚彦) [論創海外ミステリ架空解説]密室愛好家のバイブル、ついに刊行なる! ~ロバート・エイディー『密室大全』~(森英俊) 論創海外ミステリ全リスト(その1)(三門優祐) [訳者のため息]マージェリー・アリンガム『葬儀屋の次の仕事』 ~盛林堂書房購入者特典より(赤星美樹) 【連載&寄稿】 Queen’s Quorum Quest (第37回)(林克郎) A Letter From M.K.(M.K.) 海外ミステリ最新事情(小林晋) ロジャー・シェリンガムとbulbの謎(真田啓介) スウェーデンのカー(古書山たかし) 明治の翻案探偵小説・知られざる原作の謎 ―徳冨蘆花『探偵異聞』と菊池幽芳『秘中の秘』をめぐって(藤元直樹) 原書レビュー五連発(小林晋) --- 【物理版との相違点】 この電子版「Re-ClaM」第2号は、2019年5月、第29回文学フリマ東京で頒布された「Re-ClaM」と内容が異なります。紙版に収録されていたシルヴァン・ローシュ作/中川潤訳「ラロンド神父、幽霊を追う」は、著作権処理の関係で本電子版には収録しておりません。あらかじめご容赦ください。