感傷マゾvol.05『終末と感傷特集号』【紙版】
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終末ものの作品を読むと、「人類視点だな」と感じることがたまにあります。主人公にとって自分の死が迫っている時に、あくまで人類の絶滅という大きいテーマが物語の主題のままであるとか。もしも自分が終末的なシチュエーションに遭遇したら、人類の運命がどうとか割とどうでもよいんじゃないかなと、ついつい考えてしまいますね。 もっと、卑小な自分の視点から終末について考えてしまうんじゃないかと。もしくは、自分の中にある理想の終末像……例えば学校の屋上で好きな女の子と二人で空でも眺めながら、終末を待ちたいとか考えてしまうんじゃないか。終末を迎えた後に女の子とスーパーカブに二人乗りして、まだ日常が日常であった時代の日本で、行ってみたかった場所を旅するとか。 今回は「終末と感傷」をテーマに、小説家の三秋縋氏の「終末」に特化したインタビューや、ライターの将来の終わり氏の終末に関する映画評をはじめ、小説やエッセイなどの合同誌を作成しました。
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