【売り切れ】上陸 第一号
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※お陰様で、『上陸 第一号』は完売致しました。ありがとうございました。 ・一万から四万字ほどの短編小説とエッセイの純文学アンソロジーです。 ・2020年秋の文学フリマ東京で販売したものと同一になります。 ・A5判2段組み平綴じ、本文178ページ。 ・本文のサンプル画像は白地ですが、本文紙には淡クリーム色の「美弾紙ノヴェルズ」を使用しています。 収録作品一覧…… 『ぼくは手を擦りきれるほど洗いながら』(張 文經) 『小説2(夜の家族)』(宮元 早百合) 『本当は二駅であるところの一駅』(朝倉 千秋) 『AH.エクスタシー 大阪という街について』(西井 貴恒) 『多面体(上)』(本田 智也) 『笑う人たちの故郷』(西井 貴恒) 『Slip and Slips』(直嶋 犀次)
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収録作品紹介
『ぼくは手を擦りきれるほど洗いながら』(張 文經) ウイルスが出てくる、部屋にこもる人が出てくる。けれどなぜかこの小説は現在の世界の模倣にすらなりえなかった。現実から滑り落ちた終わりの願望が僕のなかで声の堆積になる。歌にはならない。けれど歌は流れる。 『小説2(夜の家族)』(宮元 早百合) 東京には伝説の連続殺人鬼がいる。一生忘れない作品だと思っていても、見返したら覚えてないシーンがあったりする。真の実況者は爆破テロの最中でも雑談配信ができる。ところで筋トレは大事で、ネコの正体は宇宙人だ。 『本当は二駅であるところの一駅』(朝倉 千秋) 青年はいつものように電車に乗った。急行電車が一駅を飛ばして二駅を移動する間のわずかな時間、老夫婦との間に些細な会話が交わされる。ほんの短い時間に起こる、青年と老夫婦の物語。 『AH.エクスタシー 大阪という街について』(西井 貴恒) 大阪府で生まれ育った筆者が、これまで目にしてきた情景を振り返りつつ、府民としての自意識を内省する。都構想が否決された今、大阪とはなんだったのかもう一度考え直すためのエッセイ。 『多面体(上)』(本田 智也) 若い会社員である優紀は、彼女もいない上に仕事も上手く行かず、ぱっとしない日々を過ごしていた。しかし、会社からの帰りにふと眠りについてしまい、目を覚ますと自分がいたのは知らない寝室。しかも、ひとりの女性と同棲していてーー? 『多面体』の上編。 『笑う人たちの故郷』(西井 貴恒) 予備校に通いつつ、工場で肉の繭を吊り下げるアルバイトにいそしむ主人公・笹田。同じクラスに在籍する老人・原田から、その繭が分泌する汁を集めて一儲けする話を持ちかけられる。しかしその結末は、様々な形で繰り返される自失だった。 『Slip and Slips』(直嶋 犀次) 彼氏がいるにもかかわらず、主人公は浮気をした。その理由を考え、過去を振り返るが、どうも釈然としない。彼女が納得のいく答えを見つけるかどうかとは無関係に、世界は淡々と進んでいく。