百合ジャンルの歴史 Ver2.2
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「百合ジャンルの歴史を考察してみた」から始まった「百合ジャンルの歴史」。更に2022年の作品群を書き足して「Ver2.2」になりました。半分が論点整理、もう半分が編年体の歴史著述になる、本文112Pの薄くない薄い本です。「2.2」は本編も書き足したりコラムも付けたり。あと表紙に線が入ったりコート入れたり。
「百合」の概念が世間に広まって25年以上。未来への過去を
「セーラームーンS」「マリア様がみてる」およびその以前を起点とし、「リコリス・リコイル」「水星の魔女」「ぼっち・ざ・ろっく」などの現在に至る、百合二次創作を引き起こした作品群に関してまとめました。また、何故これらの作品が当たったのかを考察したり、「百合」の概念そのものにも私見を書いてみたり。 …いったん2022年までに限定しているのでトワツガイは書けてません。ただ、100user越えファンアートが60あってかなり健闘しているのは確認しました。 pixivから作ったデータベースそのものはサンプルで全部見れます。 最初の表が1000user越えファンアートを集計したもの。 2-3が100user越えが100枚以上ある作品群。 4-8が100user越えが10枚以上ある作品群です。 面倒だったら一枚目の表にざっと目を通すとかでも。 それを元にした上でざっと論点をまとめると、 ・「マリア様がみてる」で百合が分化、精神的な繋がりが意識され始める ・一方で百合における肉体的な繋がりも模索されつつある ・百合への道は男女で違う、同じ作品やキャラでも ・百合ファンには主に PC を使う第一世代とスマホを使う第二世代がある男女で扱いが違ったりもする 実際にはこの三倍くらいありますが、ひとまず目を引きそうなものを。 一つ結論を書くと。 2004年、2013年に大きな波が来て。 9年周期があるのだろうかと思っていた2022年はどうなったのか。 過去を見つめれば未来が見えるだろうか… という事もテーマの一つです。 ちなみに私自身の好みは「らき☆すた」「キルミーベイベー」「まちカドまぞく」で、「虹ヶ咲」「ウマ娘」「劇スタ」にドハマリしました。2022年で一番刺さったのは「ぼざろ」。