THE LETTERS FROM RAINY DAYS~手紙にまつわる物語集~
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手紙にまつわるエッセイ集。
「はじめに」より下記抜粋いたします
雨庭有沙 と申します。脚本家 というと少し大げさな気がしますが、日々「物語」を書いて世に出していくという職業をやっています。この本はBAR雨にて開催させていただいた個展を振り返るものです。店名にも「雨」、ペンネームにも「雨」というのは偶然です。運命かも。 BAR雨 雨庭有沙 初個展「THE LETTERS FROM RAINY DAYS」 会期:2023年2月3日~2月14日(※定休日:5,7,11,12) 「THE LETTERS FROM RAINY DAYS」というタイトルの通り、ちょっと雨模様な寂しい手紙が多めになっています。ですが、見終わった後には誰かに手紙を書きたいと思えるような前向きな気持ちになっていただければいいなと願いつつ開催させていただきました。 「RAINY DAYS」とつけたきっかけはもちろん店名やペンネームの「雨」にもかけているのですが、「手紙」というもの自体にちょっとしたメランコリーが多かれ少なかれ含まれる性質があると考えているのも理由のひとつです。手書きでの手紙は基本的には手元に残りません。相手に渡したら最後、自身の手を離れます。内容がいくら明るくとも、そこには「お別れ」がこっそり潜んでいるのです。後で触れますが、一昨年くらいまで1年に100通くらい手紙を書いてきた身としてその寂しさを実感してなりません。「既読」なんてつかないから本当に相手が読んでくれたのかもわからない。伝わらないかもしれないけど伝えたくて書くものが手紙、そう思っています。
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