村上と雨庭の往復書簡
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村上幸亮という男はかなりおもしろい。 彼との出会いはも今は亡きギャラリーであった。その壁面に飾ってあった彼の絵を見た時には作品に惹かれつつも「きっと関わることはないだろう」のような距離感を覚えたように思う。 ところがどっこい、今では月に一度くらいのペースで会って話したり、LINEのやりとりをしたりなどわりと仲良くさせてもらっている。 村上くんは出会った当初からたまに「日記」を送りつけてくる人間だった。それを私は「おもしろい」と思った。彼は絵画制作を主に創作をしている人物であり、言葉によるアウトプットは本来なら守備範囲外のはずである。 だが、村上くんの書く文章というのは本当におもしろい。 日記の交換は何度かやったあと、なんとなくフェードアウトしていたが、今回文学フリマ東京40に「エッセイ」のカテゴリで出店が決まった時に 「せや、村上くんと手紙を交換して『往復書簡』として作品にしたろ」 と思いついた。村上くんにこのことを伝えるとすぐさま快諾。 そして、この冊子が完成した。 何度読み返しても村上くんの文章はおもしろい。私も負けじとおもしろくなるように書いてみた。 ただ、このおもしろさは第三者に伝わるのだろうか? それだけ不安だが、どうか楽しんでもらえれば幸いだ。 雨庭有沙
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