20の断片COMPLEX+
- Digital2,000 JPY

Disc 1 | |
1 | 機の輝き (Complex ver.) |
2 | 魔なる力 (Complex ver.) |
3 | 星の憧憬 (Complex ver.) |
4 | 嗤う造花 (Complex ver.) |
5 | 少年と剣 (Complex ver.) |
6 | 月の庭 (Complex ver.) |
7 | 時を喚ぶ声 (Complex ver.) |
8 | ガラスの破片 (Complex ver.) |
9 | 偽りのオメガ (Complex ver.) |
10 | 神の火手 (Complex ver.) |
Disc 2 | |
1 | 機の輝き |
2 | 魔なる力 |
3 | 星の憧憬 |
4 | 嗤う造花 |
5 | 少年と剣 |
6 | 月の庭 |
7 | 時を喚ぶ声 |
8 | ガラスの破片 |
9 | 偽りのオメガ |
10 | 神の火手 |
11 | 機の輝き(Another ver.) |
12 | 魔なる力(Another ver.) |
13 | 星の憧憬(Another ver.) |
14 | 嗤う造花(Another ver.) |
15 | 少年と剣(Another ver.) |
16 | 月の庭(Another ver.) |
17 | 時を喚ぶ声(Another ver.) |
18 | ガラスの破片(Another ver.) |
19 | 偽りのオメガ(Another ver.) |
20 | 神の火手(Another ver.) |
「20の断片」は、「Astral Sphere」と同じく『終焉のネビュラ』のBGMとして制作したものです。『終焉のネビュラ』のについての簡単な説明は、「Astral Sphere [I-IV]」のページをご参照下さい。 https://atmspr.booth.pm/items/7292032 本ページの最下段に、これまで記載していなかった文章として、10の世界についての簡単な解説を加えています。よかったら一読いただけると、楽曲に深みが増すかも…?(あまり余計な情報が無い方が良ければ、見ないでおいて下さい)
◆『20の断片』について
<以下、アルバムを個別販売していた時の文章> 初期のBMSをイメージした1分30秒~2分尺の音源が20曲入りで、繰り返し聴くのに向きます。 ◆Normal ver. から Another ver. へ。 ゆったりしたjungle、breaks、electronica、ambientからなる前編(Normal ver.)と、ハードなベースミュージックやオーケストラ音源に変貌する後編(Another ver.)で二部構成された音楽アルバムです。
◆『20の断片COMPLEX』について
1分30秒~2分尺の音源が20曲入りで、繰り返し聴くのに向きます。JUNGLE、HOUSEのほか、ストリングス系のDRUM'N'BASSが多めに入っています。 ◆『20の断片』マッシュアップ! 以前、公開した下記の『20の断片』というアルバム。これには、10の楽曲に対し「NORMAL/ANOTHER」という、各2種ずつのミックスがありました。今回、その「NORMAL」と「ANOTHER」をマッシュアップし、新たに『COMPLEX』したのが本作となります。 本作では2つのバージョンを掛け合わせる他、新たにリマスタリングを行っており、より澄んだ音になりました。
◆10の楽曲と『終焉のネビュラ』の関連について
『終焉のネビュラ』は、10の世界、10の主人公から成り立っており、「20の断片」の前半10曲は、各世界に対応した楽曲になっています。簡単な解説を下記に記しますので、もしご興味があればどうぞ(めちゃくちゃ長いです)。 ---------------------- ◆「機の輝き」 世界を二分する勢力である「機人」と「魔法使い」達が、個々の力によって頂点を目指そうとする世界――【機術と魔法】の世界。 機人のみが使える「機術」、その上位能力である「機紋(マトラ)」。魔法使いのみが使える「魔法」と、その上位能力である「魔魂(アニマ)」。闘技場都市コロッセウスでは彼らが覇を競う武闘大会が開催されていた。そのとある大会で、魔導都市ミスルディアの姫、『ルタ』が優勝賞品になると告知された。未来を見通せる力を持つというルタは、格好の集客材料となったのである。 闘技場都市に向かう機導列車の座席で、格闘大会のチラシを眺める少年が居た。名はリュニ。その傍らには小型の機霊エルムが浮かび、気怠そうに窓の外を眺めている。薄汚れたガラスの向こう側には、赤茶けた鉄錆の砂漠と、大昔の機神大戦で破壊された機神の残骸があちこちに在り、空にはかつて世界システムであった天蓋の残骸が浮かんでいて、時折、壊れた柱だの歯車だのが落下してきて、それを回収する回収屋達の姿が見えた。 「おっ、見えてきたぜリュニ。アレが闘技場都市――、コロッセウスだ」 リュニが窓の外に視線を移すと、高さ数百メートルはあろう円筒形の朽ちた巨大建造物と、それを取り囲むように、天蓋遺物を組み合わせて作ったであろう粗雑な建物群が、都市らしきものを形成していた。 --- *という、物語の導入部で流れるイメージで制作してます。この後、都市に入る前に事件が起こります* --- ---------------------- ◆「魔なる力」 淀んだ空気は風の星炉で、腐った大地は土の星炉で、濁った海水は水の星炉で、冷えた火山は火の星炉で、それぞれを清浄化し、人の住める世界へと作り変えられました。 ここは【魔法の世界】――。 星炉の管理は、魔導都市ミスルディアの支配者である偉大なる魔人族の手によって行われ、人の子である魔法使い達は、星炉に魔力を焚べ続けることにより魔人族より恩寵を賜り、生きる糧を得ることができたのです。 しかし、その輪換に突如として終わりが訪れました。風の星炉が、外界の邪神の降臨によって破壊されたのです。山頂の神殿に星炉が設置されていた風の村エリンは全てが吹き飛び消滅しました。そして世界の風は徐々に淀み始めたのです――。 「――ここは……」 見習い黒魔法使いの少女オーリカが目覚めたのは、見慣れない部屋に設置されたベッドの上。簡易な白い服(病院の患者が着る服だろうか?)を着ており、身体を起こすとホワイトブロンドの三編み髪が、布団の上に垂れ下がる。近くには、知らない顔の大柄な白服の女性(黒髪のおかっぱヘアだ――)と、白いローブを纏って銀縁眼鏡を光らせる、禿頭の老魔導師がいた。女性の方がオーリカに話しかける。 「――目覚めたかい。アタシはモルガン。こっちのじいさんはシドだ。自分の名前、言えるかい?」 「オーリカです。……オーリカ=ルサイト」 --- *このあとオーリカ達は事故現場<エリンの村>に向かい、その事故現場周辺のマップ(街道や森)で流れる曲を想定して制作しました* --- ---------------------- ◆「星の憧憬」 【202X年の現代】。菫咲ヴァイオラはフランスから日本に、親の仕事の都合で転校してきた。日本人の母とフランス人の父を持つヴァイオラは、ブルネットの黒髪(ミドルボブ)と翠緑の瞳が特徴的だ。東京の端っこにある男女共学の高校に通い始めて数日が経ち、帰り道にふと思い立って、通ったことのない雑木林の小路に入ってみた。 木漏れ日と葉擦れの音が心地よい煉瓦の道を歩いていくと古びたベンチがぽつんとあり、白い何かがその上に横たわっていた。小首を傾げながら近付いてみるとそれは、目を瞑った白い饅頭のような大きな頭、二頭身の真っ黒くて細い手足の身体、赤い蝶ネクタイを首に付けた、見たことの無いキャラクターのぬいぐるみ……のようだった。誰かが忘れていったものだろうか。 抱き上げてみると少し温もりがあって重みがある。まるで……そう、赤ん坊を抱き上げているときのような……不思議な感触。ヴァイオラはベンチに座ると、そのぬいぐるみを膝の上に乗せて、東京に来てからの日々を思い返していた。 快適すぎるトイレ、時間通りに来る電車、親切な人達、誰も盗まない忘れ物、便利すぎるコンビニ……。あまりにもちょうど良すぎる気温と、ここ数日の忙しさのためか、ヴァイオラはうとうとし始め、夢うつつのようになってしまった。そう、あの美味しい肉まんの味……。 ガブリ! 「痛ってぇ!!!」 「ふえっ!? 何!?」 迂闊にも微睡みのせいで思いっきり齧りついてしまった――、途端、膝の上のぬいぐるみ(頭頂部にヴァイオラの噛んだ後がくっきりと付いている――)がぐるりと振り返り、頭を手で抑えながら、恨みの籠もった目つきで彼女に吠えた。 「オマエ! オレ様のキュートな頭をよくも齧りやがったな! ニンゲン風情がよくも!」 「なにこれ!? 動くぬいぐるみ!? 日本のおもちゃ技術!?」 「はぁー!? 誰がぬいぐるみだっつーの! オレ様はバロック! 【願いの悪魔】バロック様だ! ブッ○すぞ!」 ハァ…… と溜め息を付きながら、その白饅頭頭のぬいぐるみは続けた。 「まぁいいや……、オレ様は【願いの悪魔】だ。丁度いい。オマエの【三つの願い】を叶えてやるよ。クックック……。さあ、言ってみな」 (【願いの悪魔】って民話とかで良く聞く、あの……? ) --- *という感じの流れで、ヴァイオラとバロックがバディとなり、行動を共にする日常(カフェに行ったり、学校に行ったり)……を想像しながら制作しました* --- ---------------------- *他の曲についても、随時追記します*