Blend_Trans|Blenderで辞書登録を行うアドオン|公式依存しない日本語環境へ
- Digital0 JPY

Blend_Trans は、Blenderのユーザーインターフェース(UI)に表示されるテキスト(メニュー、ボタン、ラベルなど)を、ユーザー自身が定義したカスタム用語に置き換えるためのアドオンです。 公式の日本語翻訳(またはその他の言語)では満足できない、特定の作業環境やスタジオで独自の用語を使いたい、サードパーティ製アドオンのUIを翻訳したい、といったニーズに完璧に応えます。 💡 このアドオンでできること UI用語の完全なパーソナライズ: 例:「Collection」を「コレクション」ではなく「グループ」に。 例:「Select」を「選択」ではなく「選ぶ」に。 レイアウト崩れの解消: 日本語翻訳などでテキストが長すぎてUIが崩れる場合、より短い漢字表記などに置き換え、表示を最適化できます。 サードパーティ製アドオンの翻訳: Blenderのアドオンが日本語翻訳に対応していなくても、そのアドオンのUIに表示されるテキストを辞書に追加し、翻訳を適用できます。 カスタム辞書の共有: 作成したカスタム翻訳辞書はCSVファイルとして保存・読み込みができるため、チームメンバーや共同制作者と用語の統一環境を簡単に共有できます。 多言語対応(一般化): 日本語(ja_JP)だけでなく、Blenderが対応する任意のロケール(例:ドイツ語 de_DE、フランス語 fr_FR など)に対してカスタム辞書を適用できます。 ⚙️ 使い方(インストールから適用まで) 1. インストール ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、中にある blend_trans.py ファイルを確認します。 Blenderを起動し、編集(Edit) > プリファレンス(Preferences) > アドオン(Add-ons) に進みます。 上部の「ファイルからインストール... (Install...)」ボタンから、ダウンロードした blend_trans.py ファイルを選択してインストールします。 アドオンリストに「Interface: Blend_Trans (Custom UI Translation)」が表示されたら、左側のチェックボックスをオンにして有効化します。 2. カスタム辞書の編集と設定 有効化したアドオンの項目を展開し、設定画面を開きます。 Target Localization Settings の「Target Locale Code」を確認します。 BlenderのUIが日本語の場合:ja_JP BlenderのUIが英語の場合:en_US (Blenderで現在使用しているロケールコードに合わせてください) Translation Entries セクションで、翻訳ルールを追加します。 + Add Entry ボタンで新しい行を追加します。 English: 置き換えたい元の英語テキストを入力します。(例:Collection) Target Translation: 置き換え後の新しいテキストを入力します。(例:グループ) Context: 通常は * のままで問題ありません。特定のメニューでのみ置き換えたい場合は、そのコンテキスト名を入力します。 Enabled: チェックを外すと、その翻訳は適用されません。 編集が完了したら、Apply Translations ボタンをクリックして、BlenderのUIに反映させます。 3. 辞書の保存と読み込み Save CSV: 現在編集中の翻訳ルールを、アドオンフォルダ内に user_translation_dict.csv として保存します。 Load CSV: 保存済みの user_translation_dict.csv を読み込み、リストに反映させます。 ⚠️ ご利用上の注意点 ロケールの一致: 「Target Locale Code」に設定したコードと、BlenderのUI設定言語が一致していないと、翻訳は適用されません。 再起動時の自動ロード: このアドオンは、Blender起動時に user_translation_dict.csv が存在すれば自動で読み込み、適用を試みます。 動作環境: 本アドオンは Blender 4.1.0を基準に作成されていますが、最新のBlenderバージョンでの動作を確認してご利用ください。
