Batch Layer Rende|完全分離静止画バッチレンダリングツール(並べ替え機能付き)
- Digital0 JPY



このアドオンは、Blenderシーン内のコレクションを複数組み合わせた「ジョブ」を作り、それぞれを完全に独立した状態で現在のフレームを静止画レンダリングするツールです。 選択したコレクション以外は hide_render と View Layer の exclude で厳密に無効化するため、意図しないオブジェクトが混入する心配がありません。 複数のレイヤー(背景、キャラクター、エフェクト、マスクなど)を別々にレンダリングしたいときに最適です。 静止画専用(アニメーション対応はしていません)。
インストール方法
Blender で 編集 → プリファレンス → アドオン → インストール このPythonファイルを指定してインストール アドオン一覧で「Batch Layer Render」を検索して有効化 有効化すると、3Dビューポートのサイドバー(Nキー)に Batch Render タブが追加されます。
基本的な使い方
出力フォルダの設定 「Output Settings」エリアの「Folder」にレンダリング画像を保存したいフォルダを指定します。 デフォルトは //Render/(.blendファイルと同じ階層にRenderフォルダ)です。 必要に応じて絶対パスや相対パスを入力してください。 背景透過の設定 「Transparent Background」にチェックを入れると、シーン設定の Film → Transparent が有効になります(チェックを外してもシーン側の設定が優先されます)。 ジョブの作成 「Job Queue」エリアの + ボタンで新しいジョブを追加します。 追加直後に自動で現在のシーン内すべてのコレクションが読み込まれます。 コレクションの選択 ジョブを選択した状態で、下部の「Selected Job Settings」ボックス内にあるリストで レンダリングしたいコレクションにチェックを入れます。 チェックが入っていないコレクションは強制的に非表示になります(警告表示あり)。 ジョブの並べ替え(重要!) ジョブリストの右側にある ▲ ▼ ボタンで実行順序を自由に変更できます。 レンダリングは上から順に実行され、ファイルの作成日時もこの順番になるため、 エクスプローラーやファインダーで「日付順」に並べるとコンポジットのレイヤー順と同じになります。 後からジョブを追加した場合も、好きな位置に移動させてください。 レンダリング実行 上部の大きなボタン Render Current Frame をクリック。 すべてのジョブが順番にレンダリングされます。
出力ファイル名規則
20251228-123456_001_JobName.png 20251228-123456_002_AnotherJob.png └──────┬──────┘ └┬┘ └──┬──────┘ └┬┘ タイムスタンプ 連番 ジョブ名 拡張子 タイムスタンプはアドオン実行開始時刻です(同じ実行内ではすべて同一)。 連番はジョブの実行順(001, 002…)。 ジョブ名は自分で変更可能(ファイル名に使えない文字は避けてください)。
注意点・ヒント
拡張子について 現在は自動で .png が付きます(PNG / RGBA固定)。 空のジョブに注意 すべてのコレクションのチェックを外すと、真っ透明の画像が出力されます。 意図的に透過画像だけ欲しい場合以外は、少なくとも1つチェックを入れてください。 ジョブ名に使えない文字/ \ : * ? " < > | などはファイル名エラーになる可能性があります。 安全のため、英数字とアンダースコア、ハイフン程度にしておくことをおすすめします。 コレクションの追加・削除・リネーム後 「Reload」ボタン(更新アイコン)を押すと、最新のコレクション一覧に同期されます。 以前のチェック状態は可能な限り保持されます。 レンダリング中のキャンセル Blender標準のEscキーやレンダーウィンドウのキャンセルで中断可能です。 中断した場合、すでに完了したジョブの画像は保存されていますが、 コレクションの表示状態は自動で元に戻ります。 元に戻す処理 正常終了・中断に関わらず、最後にすべてのコレクションの hide_render と View Layer の exclude を解除します。シーン状態はほぼ影響を受けません。
こんなときに特に便利
コンポジット用に背景・中景・前景・キャラクター・エフェクト・深度・マスクなどを別々にレンダリングしたい 素材出しで特定のコレクションだけを複数パターンで出力したい ファイル一覧でレンダー順を確認しながらレイヤー確認したい
リリースノート
1.0.2: コレクションリストにビューポート表示トグル(目玉アイコン)を追加 → レンダリング対象のチェックと同時にビューポート表示を切り替えられるようになり、試し確認やプレビュー作業が劇的に速くなりました 同期(Reload)時に現在のビューポート表示状態を自動で保持 バッチレンダリング終了後にビューポート表示状態を完全に復元(元の状態を崩さない安全設計) 新機能:「選択オブジェクトのコレクションを一括ON」ボタン追加 → 3Dビューで選択したオブジェクトが属するコレクションをワンクリックで有効化可能 UIを完全に英語化(国際ユーザー対応) シーン内のコレクションのみを自動取得・アルファベット順ソートで常に整理されたリスト表示 同期時に既存の有効/無効設定を保持 完全分離レンダリング(hide_render + exclude両方使用で非対象コレクションの影響をゼロに) ジョブ管理(追加・削除・並び替え・名前変更)対応 出力ファイル名にタイムスタンプ + 連番 + ジョブ名を自動付与(PNG・透明背景対応) パネルに使い方ヒントを追加(チェック = レンダリング対象、目玉アイコン = ビューポート表示)


