Available Light 4|DaVinci Resolve 用 そこにある光のルックDCTL(梅雨・電球・雪・逆光/11カメラ対応)
- Digital5,000 JPY








曇天の湿気、電球、雪の照り返し、逆光の埃。 その場所にもともとあった光を、4本にしたルックです。 ■ ルックは「好み」ではなく「どこで撮ったか」です ティール&オレンジ、寒色ノワール、暖色レトロ。 ルックの名前はたいてい「色の好み」でできています。 でも実際の映画やスチルで印象を決めているのは、色の好みではありません。 その場所にどんな光があったかです。 雨上がりの森は、緑が濃く、空が白く、青が色として立ち上がってこない。 電球ひとつの部屋は、光源のまわりだけが黄土色で、窓の外だけが青い。 雪の日は、白の中に階調があって、肌だけが体温を持っている。 逆光の木漏れ日は、空気中の埃が光を散らして、黒が乳白色に浮く。 この4本は、その4つの光を作ります。 ■ 収録(4本) ・Green Season(梅雨の緑) 緑だけ密度と彩度を残し、青とシアンは灰へ落とす。空は曇天の白へ抜ける ・Tungsten Window(電球と窓の青) 電球の色を橙ではなく黄土に置き、窓の外の青と共存させる。蛍光灯の緑を抜く ・Snowlight(飛ばさない白) 白を飛ばさず、色を大きく捨て、肌にだけ体温を残す ・Backlit Dust(逆光と埃) 強いにじみとブルームで光そのものを被写体にし、黒を乳白色に浮かせる 4本とも別々のDCTLファイルです。ノードごとに使い分けられます。 ■ Green Season — 緑を1色にしない 緑を強調するルックは、たいてい緑をひとつの色として持ち上げます。 すると苔も杉も新緑も同じ緑になって、森が平らな緑の壁になります。 このルックは緑の濃度を分けます。濃い緑は濃いまま、薄い緑は薄いまま残る。 そのうえで青とシアンの彩度だけを落とすので、水面も空も色として立ち上がってこない。 結果として、画面の中で色を持っているのが緑だけになります。 湿度のある空気は、そういう見え方をしています。 ■ Snowlight — いちばん明るいところに階調を残す 白が多い画で難しいのは、白が「全部同じ白」になることです。 雪も、霧も、白い壁も、飛んでしまえば区別がつきません。 このルックはハイライトのカーブを上限までねばらせています。 明るいほうへ行くほどゆっくり詰まるので、白の中に差が残る。 そのうえで彩度を大きく落とし、肌にだけ体温を戻しています。 色を捨てた画面の中で、人だけが人の色をしている、という作りです。 ■ Backlit Dust — 黒を沈めません 逆光の絵で黒を締めると、逆光に見えなくなります。 空気中に埃や水滴があるから光が散り、いちばん暗いところまで わずかに光が回る。それが逆光の見え方です。 このルックは黒を乳白色に浮かせます。締まった黒は出ません。 そのかわり、光源のまわりが大きくにじみます。 眠く見えると感じたら Contrast を上げるか、Look Strength を下げてください。 浮かせること自体が効果なので、そこを直すと逆光感も一緒に減ります。 ■ Tungsten Window — 電球は橙ではありません 電球の色を作るとき、たいてい画面全体を橙に振ります。 すると窓の外まで橙になって、夜であることが分からなくなります。 このルックは明部だけを暖色へ、暗部だけを寒色へ振ります。 電球の当たっているところは黄土色になり、窓の外や光の届かない場所は青いまま残る。 蛍光灯の緑は抜いてあります。日本の室内は蛍光灯と電球が混ざることが多く、 そのままだと肌が緑に転ぶためです。 ■ 「かけすぎた」を、あとから戻せる 4本とも Look Strength が付いています。0〜1 の連続した値です。 0.0 … 色づけを外す(その光のトーンは残ります) 0.5 … 半分だけ 1.0 … 全部 0 にしても完全な素通しにはなりません。色づけ(クロストーク・色相シフト・密度)が外れ、 トーンカーブと階調は残ります。土台を保ったまま色だけを引ける、という挙動です。 しかもこの合成は Log 空間で行われます。表示用に変換したあとで薄めるのとは、 濁り方がまったく違います。 半端に見えるときは 0.6〜0.8 あたりで止めるのが早いです。 ■ 出力変換は、内蔵しています このDCTL 1本で、Log から表示まで完結します。後ろに出力変換を置く必要はありません。 出力先は9種類から選べます。 Rec.709 SDR (100nit BT.1886) / sRGB Display / P3-D65 SDR Rec.2020 PQ (1000nit / 4000nit) / P3-D65 PQ (1000 / 2000 / 4000nit) Rec.2020 HLG (1000nit) すでに色管理を組んでいる場合は Output に「None (Log passthrough)」があります。 Log のまま出るので、RCM・CST・ACES の鎖にそのまま挿せます。 ■ 対応する入力(11種) ・Sony S-Log3 / S-Gamut3 ・Sony S-Log3 / S-Gamut3.Cine ・ARRI LogC3 / AWG3 ・ARRI LogC4 / AWG4 ・Fujifilm F-Log / F-Gamut ・RED Log3G10 / REDWideGamut ・Panasonic V-Log / V-Gamut ・Nikon N-Log / BT.2020 ・Apple Log / Rec.2020 ・Canon C-Log2 / Cinema Gamut ・Canon C-Log3 / Cinema Gamut Source Camera で選ぶだけです。カメラが混在しても、同じルックを同じ見え方で当てられます。 ■ パラメーター 4本に共通するもの ・Look Strength … 効き量(0〜1、既定 1.0) ・Halation Strength … 明るいところからにじみ出る光の強さ このパックは光の振る舞いで場所を作るので、ここがいちばん効きます ・Brightness … 明るさ(-2〜+2) ・Contrast … コントラスト(-1〜+1) ・Vibrance … 鮮やかさ(-1〜+1) ・Source Camera … 入力のLog形式(11種) ・Output … 出力先(9種 + None) ルックごとに付くもの ・Grain … 粒状の量 Tungsten Window / Backlit Dust の2本 どちらも黒を浮かせるルックなので、暗部が平坦に見えやすくなります。 控えめな粒はそれを補うために入れてあります。0 にもできます。 動画では、粒は毎フレーム自動で動きます。設定は要りません。 粒が全フレーム同じ位置に乗ると「フィルムの粒」ではなく 「レンズについた汚れ」に見えてしまうためです。 ■ どの素材にどれを当てるか Green Season …… 曇りの日の緑。森、庭、雨上がり、湿度のある空気 Tungsten Window … 夜の室内。電球、ランプ、窓の外がまだ明るい時間 Snowlight ……… 白が多い画。雪、霧、白い壁、曇天のハイキー Backlit Dust …… 逆光。木漏れ日、窓、埃や霞の見える空気 想定と違う素材に当てると効果が読み取りにくくなります。 迷ったらこの対応から試してください。 ■ 使い方 光学FXより後ろ、いちばん最後に置きます。 [露出] → [拡散] → [フレア] → [ルック] → 表示 拡散やフレアはレンズの中で起きる現象なのでセンサーより前、ルックは記録された素材に 色を作る工程なのでその後ろです。 ■ こんな方に ・ルックを「色の好み」ではなく「場所」で選びたい ・作品性のある短編・MV・ドキュメンタリーで、画に一貫した空気が欲しい ・日本の風景(梅雨、森、雪、和室の電球)に合うルックが少ないと感じている ・強すぎたとき、後から戻せる形にしておきたい ・カメラが混在する案件で、同じルックを同じ見え方で当てたい ■ 導入 1. .dctle ファイル4つを LUT フォルダに入れる macOS /Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/LUT/ Windows C:\ProgramData\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\LUT\ ※ LUTフォルダの中なら、好きな名前のサブフォルダを作って整理して構いません。 2. DaVinci Resolve を再起動(またはLUTブラウザで右クリック →「リストを更新」) 3. カラーページで OpenFX > DCTL をノードに適用し、DCTL List から選ぶ 詳しい手順は同梱の README.txt に書いてあります。 ■ よくある質問 Q. Rain Window(当方の別商品)との違いは何ですか A. Rain Window は「限られた発色に赤だけの差し色」という1本のルックです。 こちらは4本セットで、それぞれ別の光を作ります。考え方は同じ系統ですが、 Rain Window は単体で完成した1枚、こちらは4つの場所を持ち歩く道具です。 Q. LUTと何が違いますか A. LUTは変換結果を並べた数値テーブルで、当てるか当てないかの二択です。これは計算式なので、 効き量を0〜1で連続して変えられます。格子の誤差もなく、レンジ外もそのまま計算されます。 Q. 4本は別売りですか A. いいえ。4本すべて同梱です。それぞれ独立したDCTLファイルなので、ノードごとに使い分けられます。 Q. Universal Output Transform も必要ですか A. 不要です。このルックが出力変換まで済ませます。逆に、すでに出力変換を組んでいる場合は Output を None にしてください。 Q. 写真のRAWに使えますか A. Log素材向けに作っています。現像済みの写真に当てると、想定した見え方になりません。 Output を None にして色管理を組むか、DCTLの前で対応Logに変換してください。 ■ 動作環境 ・DaVinci Resolve Studio 18 以降 ・DCTLはStudio版の機能です。無料版のDaVinci Resolveでは動作しません ・macOS / Windows / Linux







