黒の舞師 壱ノ巻
- 800 JPY
「黒の舞師 壱ノ巻」 盲目の身代わり巫女、 クナが織り成す、和風大河ファンタジー。 web連載改稿版。 壱ノ巻には、 十七話までのお話と書き下ろしの幕間がひとつ、 番外編の「春風」が収録されています。 A5版 170ページ。カラー口絵、おまけイラストページあり。 ご購入特典:九十九さまのポストカード 写真1 書影とご購入特典 写真2 本表紙 写真3 裏表紙 写真4 しおりの表と裏 写真5 ポストカードイラスト面 写真6 ポストカード宛名面 ************** 壱ノ巻・目次 一話 しろがねの夜 二話 月の男 三話 糸つむぎの娘 四話 仔狗 五話 黒牡丹 六話 兇夜 七話 火遊び 八話 仙人鏡 九話 梅の間 十話 上臘の巫女 十一話 つむじ風 十二話 金のりんご 十三話 綿蟲 十四話 聖白衣 十五話 竜蝶 十六話 天の浮島 十七話 涙の糸 幕間 望みの糸(黒髪さま視点) 番外編「春風」 *************** ~あらすじ~ 黒牡丹の塔には、恐ろしい魔将が住んでいる……。 「黒髪の御方」と呼ばれるその者こそは、すめらの帝国一と恐れられる武神。 帝国を守る柱国将軍のひとりであるという。 その力は一騎当千。しかも不老不死にして、残酷きわまりない気性なのだとか。 「かあさん、かあさん、きれいなおとよ! てんのきらめき、おどるかぜ!」 山奥の村で育ったクナは、一夜のうちに巫女にされ、「黒髪の御方」に捧げられた。 月神殿の大神官トウイが、手塩にかけて育てたおのが娘、マカリ姫を護るため、親に売られたクナを身代わりにしたのだ。「柱国将軍」は無敵の加護を得るため、巫女をあるものへのいけにえにしてしまうからである。 しかし―― 「あたしを、たべてください!」 逃げるわけにはいかない。食べられないわけにはいかない。 飢える家族のために、クナは身代わりの使命をまっとうしようとする。 それを怒って止めたのは他でもない、黒髪の柱国将軍その人だった。 かくして生きながらえたクナは、知ることになる。 おのれは、「ふつう」とはまったく違うものだということを―― 大陸随一の古き超大国すめらを舞台に 時を越えた絆を紐解く、和風大河ファンタジー。