あらすじ： 高校生まで静岡で暮らしていた神橋大樹と玉垣裕子の二人は、大学進学を機に東京で暮らす、家が隣の幼なじみで親公認で付き合っている大学生である。経済的な事情により同じ家で暮らす二人は、家事などを分担しつつ、ラブラブな日常を送っている。そのような中、比較的カリキュラムに余裕の出来た大樹は生活を少し楽にするためにアルバイトを始めることにした。そのアルバイト先で積極的にアプローチをしてくるかわいい女の子が現れる。裕子への気持ちは盤石ではあるが、日常にやや波紋が立つことになるか。 みどころ：高津本陣二十周年記念作でもある本作では、サークル設立以前のネット上のギャルゲーファンサイト時代の流れを汲む「王道ラブラブストーリー」を描くことになりました。物語始めから恋仲である二人の生活がメイド要素を加えながら描かれ、アクセントかつ重要な役割を担う「ライバルの女の子」が登場します。テンポ重視でやや分量は少なめなものの、彼女たちの生き生きとした姿が楽しめるのではないかと思います。基本的にハッピーエンドとなる高津本陣の小説でどのような結末を迎えるのかも期待してください。 A6（文庫サイズ）182ページ 表紙、口絵、挿絵：唯花さん