あらすじ： 東京生まれ東京育ち、中央官庁で官僚をしていた岩沼隆文は仕事の関係で知り合った大和田家の三姉妹と田舎に移り住んで新しい暮らしを始めることになった。姉妹もここで「暮らす」のは初めてで戸惑いもあったが、それぞれの個性を以て徐々に打ち解けていく。移住する理由ともなった、この町の活性化に向けて隆文や四姉妹は活躍していく。 平和な暮らしが続くようになってきたが、あるきっかけで姉妹の隆文への接し方が変わっていくが……。 みどころ： 本作の特徴はやはり「四姉妹」にあります。それぞれ外見や性格、得意技の違う女の子それぞれの魅力を味わいつつ、読者それぞれのお気に入りを見つけていくのがよいのではないでしょうか。豊富な登場人物を生かした様々な「役割分担」がなされています。 また、あえて理想化した田舎暮らしの描写も一見の価値ありです。過疎化する地方の町については実はそれなりに調べて書き込んでありますので理想化以外の部分には割とリアリティがあります。 A6（文庫サイズ）180+186ページ