『小文化』1巻1号
- ¥ 200
2020年文学フリマ東京31で販売したものと同内容です。以下、各記事を紹介していきます。
座談会(つおおつ,ぽわとりぃぬ,ヱチゴニア,LEDs,10nies)
『小文化』創刊を記念して、団体の活動方針と目標を確認するために行なった座談会の記録です。異なる興味関心を持った人が寄り集まっていろいろな話ができる場所という特長を保持したまま、どうすれば精力的な活動が実行可能かという趣旨。最終的には寄稿するメンバーが増えてくれればな、と回りくどい勧誘をしています。楽しいよ、おいで
所持した文化を手放すこと(10nies)
座談会にひきつづき、小文化学会が対象とする「小文化」なるカテゴリへのあれこれを書いています。第三者の感想や権威ある言葉に自身の思いを委任してしまう姿勢に疑義を呈したのち、個々人の意見はどんなものであれ、小文化の性質を持つことを示します。
推しの暗渠に有名になってほしくない(ヱチゴニア)
自分の「推し」をもっと多くの人に知ってほしい。でも、「推し」だからあんまり有名になってほしくもない。ファンの微妙な心模様は暗渠が対象でも変わりません。生活に埋めこまれた暗渠の魅力を写真とともに語りつつ、「生の暗渠」についても語っています。
『Sweet』・民主党・政権交代 ―――『「女子」の誕生』でわかること(つおおつ)
女性向けファッション誌の人気の傾向と2009年の政権交代を結びつけて論じる、野心的な内容です。期待される/目標とされる女性像の変遷をどう読みとくか。さまざまなアイデアを喚起させる、おもしろい論考です。
新堂エルの文化人類学を文化人類学(修士)が読んでみた(ぽわとりぃぬ)
「文化人類学のエッセンスがちりばめられたエロマンガのエロインテリ読書感想文。」(by ぽわとりぃぬ) 文化人類学で修士号を取得した筆者が、文化人類学をテーマに用いたエロマンガを分析してみました。描かれる調査対象地から、文化と文化人類学の在りかたを二重にまなざす興味深い内容となっています。
虚無虚無プリンの治し方(モロトフ・カクテル)
見るもの触れるもの、さらには自分にさえ価値があるのかないのか分からなくなる今日このごろ。他者の価値観に委ねることなく、まず行動を起こしてみることを虚無から抜けだす術と説く人生への助言です。