サイズ:B6/112頁 ローマ帝政期の歴史家アッピアノスが著した『ローマ史』の中の、紀元前133年のグラックス兄弟の改革からアウグストゥスによる帝政樹立までのいわゆる「内乱の1世紀」の出来事を記録した『内乱史』の英訳からの重訳です。今回訳出した第2巻はカティリーナの陰謀(紀元前63年)からカエサルの死(紀元前44年)までの約20年の出来事の記録です。本邦初訳。 さて、本巻で記述されているのはローマ社会を揺るがした陰謀事件であるカティリーナによる陰謀事件からカエサル・ポンペイウス・クラッススによる第一次三頭体制の樹立とその崩壊、カエサル派とポンペイウス・元老院派による地中海世界のほぼ全域を戦場とした内戦、そしてカエサル暗殺、ポスト・カエサルを見据えたアントニウス、レピドゥス、ブルートゥス、カッシウスといった政治家たちによる政治闘争を記すという、古代世界が激しく動揺した時代です。 ローマ史に興味がある方もローマ史に限らず歴史好きの方も興味深く読める本になっております。 また、例によって例の如く検索や保存に便利な本文のpdfファイルをおまけとしてお付けします(会場、通販いずれも)。 試し読み(カティリーナの陰謀について述べた第1章)と目次の確認はhttps://history.soregashi.com/appianos/sample2.pdfから。