【重訳版】重訳版『内乱史』第3巻
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ローマ帝政期の歴史家アッピアノスが著した『ローマ史』の中の、紀元前133年のグラックス兄弟の改革からアウグストゥスによる帝政樹立までのいわゆる「内乱の1世紀」の出来事を記録した『内乱史』の英訳(ホレイス・ホワイト訳)からの重訳です。 今回訳出した第3巻ではカエサルが殺された紀元前44年から翌紀元前43年にかけてのローマ及び東方での出来事が記述されています。 カエサルの遺言で彼の養子に指名されたオクタウィウス(オクタウィアヌス)の登場、カエサル党の力を殺ごうとする元老院、生き残りを図るアントニウス、彼らの対立に乗じて勢力拡大を目論むオクタウィウスの三つ巴の政争、カエサル暗殺者の一人デキムス・ブルートゥスを包囲したアントニウスをオクタウィウスと元老院の軍が攻めたムティナの合戦とデキムスの死、弱冠19歳のオクタウィウスの執政官就任といったイタリアでの出来事、その一方で東方に向かったマルクス・ブルートゥスとカッシウスが東方の軍団を手中に収めて力を蓄える過程が記述されています。ちなみに本邦初訳。 ローマ史に興味がある方はもちろんのこと、ローマ史に限らず歴史好きの方も興味深く読める本となっております。 試し読みと目次はこちらから(https://history.soregashi.com/appianos/sample3.pdf)。 ※コミックマーケット101(2022年12月)に紙で配布したものの電子版です。