『広島今昔1』PDF版
- ¥ 750
B5判、オールカラー、71ページ アルベースの「今昔シリーズ」
「はじめに」より
2021年8月末から2022年9月末までの毎日夜、ツイッターで「#広島今昔」のツイートを行い、広島市内や近郊を中心に県内の200地点以上を紹介した。200地点の内訳は、駅前、デパート、商店街、道路、橋、トンネル、学校、空港、港などさまざまで、主に1970~90年代に自分が撮った写真と同じアングルで現在の姿を並べた。 当然、過去に自分が行っていない場所や写真を撮っていない場所は紹介できないから、取り上げる場所は大いに偏っていた。また過去の写真を発掘する作業は、当時の行動範囲や交友関係、熱中していたことなどを振返ることでもあり、懐かしく、またほろ苦いものになった。紙屋町や八丁堀、広島駅前などは時期の切れ目なく写真があり何度も取り上げた一方、私が県西部で育ち仕事も西部中心だったため、三原、尾道、福山など県東部、また三次、庄原など県北は、昔の写真がほとんどない。 「#広島今昔」にはおかげさまで多くの反応(「いいね」や「リツイート」、フォロワー数の増加)があり、RCCラジオ「バリシャキNOW」でも紹介された。感謝している。 本書は広島市中心部の交差点25か所を選び、空中写真と地図を交えて過去(1970~90年代)と現在(主に2022年)を比較したものである。 全体のページ数を勘案し広電の路線や幹線道路に沿った構成とするために、広島市中心部以外(たとえば海田、呉、三原、福山など)はツイートで掲載していても割愛した一方で、ツイートで取り上げなかった中心部の交差点を若干追加した。また、広島や横川などJR駅前の交差点は、別の企画の予定があるために本書には掲載していない。 使用した写真枚数に応じて、1交差点あたり1~4ページを配当した。各交差点の最初のページの左上に現在(2021年~2023年の撮影で、撮影年は省略)の写真、右上に地理院地図(最大縮尺のLV18)、中央に現在とほぼ同じアングルの過去写真、その下に空中写真を配置している。空中写真は3つの時期(戦前の1939年または1945年、高度成長期、2018年)のものとした。交差点名は現在の信号機下の表示など一般的に使われているもので表記した。同じ場所でも時期により名称が変わっている場合もある。 初めての試みとして、紙屋町交差点の動画を読者特典として入れた。立町から紙屋町交差点を経て本通までの広島電鉄市内線電車の前面展望で、1988年に私が撮影しYouTubeに限定公開したものである。2分ほどの動画だが、スマホでQRコードを読み込んでお楽しみいただきたい。
目次
はじめに 広島電鉄2号線に沿って 稲荷町 八丁堀 紙屋町 相生橋西詰 十日市 土橋 広島電鉄5号線に沿って 荒神三差路 的場 大正橋 皆実町 広島電鉄1号線に沿って 本通 白神社前 広島市役所前 日赤原爆病院前 御幸橋西詰 国道2号に沿って 本浦交番前 出汐町 平野橋東 国泰寺 舟入本町 新観音橋西詰 平和大通りに沿って 田中町 平和公園前 小網町 西観音町電停東 コラム 路面電車 コラム 空中写真 参考文献/参考ウェブサイト おわりに