共作 花鳥風月
- ¥ 800
彼岸花を嫌う少年は胡蝶の夢へと誘われ、 籠中の鳥を誘拐した男は真実を告げ、 自殺志願の少女は風の悪戯に攫われ、 孤独な少女は満月の夜に秘密を知る。 花鳥風月に基づく四編を収録した 「鳩の缶詰」初の共作をあなたへ。 「花鳥風月」それぞれの漢字に基づいた短編を四作収録。メンバーそれぞれの得意分野かつハッピーエンドを主題にしており、後味のいい読了感を保証します。 ジャンルは現代物からファンタジーまで様々。 決して飽きることはないでしょう。 鳩の缶詰のファンの方はもちろん、まだ鳩の缶詰の作品を読んだことがないという方にも「はとかん入門」としてお手に取っていただきたい一冊です。
各話あらすじ
『綻び花笑む』 作者:椿ツバサ 祖母を亡くし深く傷ついていた未来は、気づけば幼少期の自分に戻っていた。 生きている祖母に再会でき喜んだのも束の間のこと。彼は祖母に事実を告げ、現実と向き合っていく。 善と偽、生と死の間で揺れ動く心情描写にご注目ください。 『籠中の鳥と誘拐犯』 作者:無月彩葉 滅多に屋敷の外に出ず、周囲から「籠中の鳥」と揶揄されるお嬢様、光明寺燈。 そんな彼女を意図せず誘拐する羽目になった庶民の男は、傍若無人な彼女に手を焼いていた。 ただ、彼女には屋敷の外に出られないある秘密がある。 さて、茶番な誘拐劇の顛末はいかに。 『疾風のイタズラ』 作者:椿ツバサ 人とは違う自分にコンプレックスを抱き、世界から消えてなくなってしまおうとしたエア。 しかし彼女の目論見は風を操る謎の人物によって阻止され…… 謎の人物は一体何者なのか。そして、彼女が選ぶ運命とは。 『今宵は月明かりの下で』 作者:無月彩葉 学校で孤立しているミーシャは、家庭教師のクラウス先生にこっそり想いを寄せている。 しかし、どうやらクラウス先生には秘密があるようで……? 種族の差を超えた、愛と勇気の物語。