かいわい vol.5 特集 アイドルは方法である
- ¥ 1,200
【内容紹介①:アイドルは方法である】 「アイドルとは何か?」という原理的な問を向けるのではなく、生き方や異なる文化を理解するための「方法」としてアイドルを捉え直す論考・エッセイを中心に特集しました。小倉拓也さんによる信仰と約束をめぐる現場の回想や、工場さんによるアイドルの「しょうもなさ」という可能性を検討した文章を収録しています。 編集部からは、今号の企画者である古川が「アイドルは方法」であるということの実際を論じ、結城がきわめてアイドル的な文化である「ストリップ」をアイドルの問題を乗り越え得る方法として語っています。 【内容紹介②:K-POPという現場】 K-POPというカルチャーを存分に語り合った座談会です。女性を中心に育ってきたファンダムとしてのK-POPを、その楽曲・パフォーマンス面のハイクオリティさだけでなく、接触やSNSといった広義の「現場」にある機微へ注目して話題にしています。いわゆる「地上」的なグループから、新大久保の「地下」的なグループとそのファンのありようまで、K-POPというカルチャーの実際がどういうものなのかを知る機会になるはずです。 【内容紹介③:本の話】 編集部一同がアイドルを見る/語るにおいて影響を受けてきた本を持ち寄り、語り合います。直接的に「アイドル」を対象としていない本から、どのようなテーマが引き出されるのか、またそのテーマがいかに個別的な経験や関心をあぶりだすか、様々な視点から楽しめるものになっています。また当企画は結城が編集する『ab- ストリップのタイムライン』に端を発したものでもあります。 【内容紹介④:反動の楽曲派超入門 二〇一四年武道館物語終焉問題編】 編集部タナカハルカによる連載。多くのアイドルが目指してきた武道館という場所に向かう物語がすでに失効し、またそのことが、現在のアイドル楽曲の豊かさとどのように結びついているかを追ったコラムです。楽曲プレイリスト付き。 【内容紹介⑤:寄稿「推し変」】 文学フリマ東京36で頒布したフリーペーパー「推し変」の企画を引き継いだ、タイトル通り「推し変」という経験をめぐる寄稿エッセイです。オタクの曰く言いがたい、微妙な心のゆらぎが描かれています。