あおはる・びより
- ¥ 700
【サンプル】ツキフレ。20 Growth 衛藤昂輝×藤村衛 新刊 2月11日ツキフレ。20にて発行予定のGrowthと衛藤昂輝×藤村衛 サンプルです。 「あおはる・びより」A6/53p/700円/Growth ツキフレ。20 西2ツ30a 【猫と彼誰時】 百年アオハル次元の4人の話です。 衛藤昂輝(2年生)と藤村衛(3年生)の出会いから卒業までを詰め込みました。
【SAMPLE】
先輩を見かけたのは、入学して半年経ち学校にもだいぶ 慣れてきたころだった。 廊下で沢山の書類を持ち、フラフラと、危げに歩いているところをみつけ、思わず目で追う。 数秒後、安の定、何もない道の真ん中でドサッという音と共に書類をぶちまける。 あちゃーっと笑いをした後、1つずつ丁寧に拾いはじめる。 俺も、近づき書類を手に取る。 「ありがとう。ごめんね。」 すぐに気づいてこちらにあいさつしてくれる。 「大丈夫ですか?」 先輩であろうその人に、俺も声をかける。 「うん。大丈夫。心配してくれてありがとう。 全て、拾いおわった後、先輩はセーターのポケットから1つあめを取り出し俺に渡す。 「俺、藤村衛っていいます。よろしく。」 「衛能昂輝1年生です。よろしくお願いします。」 それから、先輩を見かけるたびに声をかけた。 そのたびに、何故か、部活のもちものや他の先生からたのまれた 荷物をたくさん抱えている。 「先輩は、何でそんないいつも荷物持ってるんですか?」 「頼まれると、なかなかことわかなくてね。」 そうはにかむ衛先犁。 ちなみに先輩は、園芸部らしく、土や花や植木を運んでいることもある。 「衛先輩、これは何の植物ですか?」 衛先輩が持っていた小さな植物の植木を指さして、聞く。 「これはね。トマトだよ」 まだ小さいが、強いその苗木を衛先輩がなでる。 ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ イラスト投稿にてサンプルが上がっております。 今回は短編集ではなく、中編です。 いつもの2倍ボリュームです。