
あまりにすっきりした目覚めだった。 睡眠時間はさして長いものではなかったろう。 しかし、雨戸を半開きにした窓から見える空の色に、僕は見とれてしまった。 さんぽがしたい、と僕の本能が語った。…… 地元、大山から江の島までを歩いてみたり、 遠く広島の山間で見かけた瓦屋根に焦がれたり。 玄関の扉を開けば、そこは自分だけのさんぽみち。 本を閉じたら、きっとあなたは歩きたくなる。そんなエッセイを三本収録。 (裏表紙より)
もくじ
(4) 県境を越え、西丹沢の虹を見た (山中湖、切通峠、丹沢大棚の滝 山梨県/神奈川県) (24) 朱い鳥の鬼瓦 (東広島市、道の駅湖畔の里福富、三次市、飯南町付近 広島県/島根県) (34) 大山→江の島、三〇キロ歩く (神奈川県)
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