『中核』第3号 第1次大戦下のレーニンの闘い ~レーニン主義を裏切る日本共産党批判~ (マルクス主義学生同盟・中核派 機関誌)
Physical (worldwide shipping)
- 1,100 JPY
Physical (ship to Japan)
- 1,100 JPY
戦争はなぜ起こるのか? 戦争をどう止めるのか? 戦争のない社会をいかにつくるのか? ―このことが全世界で課題になり、さらに日本では、なぜ反戦運動、改憲反対の闘いが盛り上がらないのか? 安倍政権を倒せないのか? ―このことが多くの学生、労働者の疑問と課題になっている。 本書は、第一次世界大戦 (1914 ~ 1918) 下のウラジミール・レーニン (1870 ~ 1924) の闘いに肉薄した内容だ。 レーニンとロシア労働者は 1917 年ロシア革命で世界戦争を終わらせた。レーニンだけが労働者自己解放の思想としてのマルクス主義に依拠し、ロシア労働者階級とともに帝国主義戦争と真っ向から闘い、世界戦争を止めた。 現代は、第二次世界対戦後の世界体制の崩壊ー世界の基軸であった米帝国主義自身が没落と崩壊を開始し、その延命をかけて保護主義、ブロック化に突き進んでいる。行き着く先は、朝鮮半島・東アジア、中東、ウクライナを焦点に3度目の世界戦争 ( =核戦争 ) だ。 現代情勢の 中で改めてレーニンの思想を 21 世紀現代に甦らせたい。同時に、本書はレーニン・マルクスの労働者自己解放の思想を否定し、労働者を抑圧してきたスターリン主義に対する根底的批判でもあり、また日本スターリン主義裏切りを鮮明にする。 日本においても戦後最大の政治決戦である改憲阻止の闘いが始まったが、労働者階級の闘いを「左」から一貫して裏切ってきたのは日本共産党であり、今まさに労働者階級の改憲と朝鮮戦争の闘いに敵対している。 よって本書の内容は5章構成だ。一つは、『帝国主義論』解説、二つは、日和見主義との党派闘争、三つは、『国家と革命』解説、四つは、ロシア革命後の推移とスターリン主義批判、五つは、日本共産党批判だ。 レーニンの思想を武器に、資本主義・帝国主義、スターリン主義に反対し、世界戦争の危機を労働者のゼネスト―国際連帯で世界革命に転化しよう! 【 も く じ 】 はじめに 第1章 帝国主義論 【1】『帝国主義論』の核心 資本主義は「自由主義段階」から「帝国主義段階」へ/不均等発展と戦争/社会主義の前夜としての帝国主義 【2】独占・分割 巨大工業の成長から淘汰・独占へ/集積から独占へ/独占者によるアウトサイダーの絞殺/シンジケート、トラスト、コンツェルン、コングロマリット/自由主義から帝国主義への転化過程 【3】金融資本と金融寡頭制 金融資本と金融寡頭制の成立/金融寡頭制の支配体制 【4】世界の分割・支配 資本主義と恐慌/資本輸出/列強による世界の分割 【5】不均等発展とそれにともなう世界の分割 帝国主義による平和的搾取を説く「超帝国主義論」/不均等発展こそ戦争の原因 【6】寄生的な腐朽した死滅しつつある資本主義 戦争にたいする社会主義者の態度/「戦争は政治の継続である」/マルクス主義の意図的歪曲/カウツキーの「超帝国主義論」 第2章 第2インターナショナルの崩壊 【1】ドイツとロシアの日和見主義者 【2】戦争の階級的性格 戦争にたいする社会主義者の態度/「戦争は政治の継続である」/マルクス主義の意図的歪曲/カウツキーの「超帝国主義論」 【3】「革命的情勢」とは何か? 【4】日和見主義・社会排外主義の発生の根拠 帝国主義に取り込まれる日和見主義と社会排外主義/戦時下での合法性の崇拝 【5】革命党の三つの義務 第3章 国家と革命 【1】『国家と革命』が書かれた状況 【2】階級社会と国家 「国家」とは何か?/〝暴力の独占〟/民主共和制について 【3】「プロレタリア革命」とは何か? プロレタリアートの独裁/「既存の国家機構の破壊・廃絶」が任務に 【4】1871年パリ・コミューンの経験 「コミューン」とは何か?/常備軍を廃止し、武装した人民と取り替えること/全公務員の完全選挙制と解任制、新しい官僚機構の組織化/国家公務員の特権の廃止、賃金を「労働者なみの水準」に下げること/執行府であると同時に立法府でもある行動機関 【5】プロレタリア権力樹立後の展望 共産主義社会の第一段階/共産主義社会の高い段階 【6】まとめ 第4章 ロシア革命のその後 【1】革命後の内戦とレーニンの格闘 ロシア革命の全世界への波及/革命ロシアへの干渉戦争と内戦/なぜ革命ロシアは持ちこたえられたのか?/ネップ=新経済政策と「息継ぎ」/ソビエト・ロシアの「歪み」/レーニン「最後の闘い」/レーニンの「遺書」 【2】ドイツ革命の敗北と世界革命の遅延 1918年11月ドイツ革命の勃発/第3インターナショナルとドイツ共産党/1923年――ドイツ革命の敗北/ドイツ革命敗北の総括 【3】スターリン主義の発生――その原理的批判 一国社会主義論/スターリン主義下での歪曲/反スターリン主義―世界革命路線の明確化へ 第5章 レーニン主義をゆがめる潮流 【1】「ロシア革命100年」で問題になっていること 戦争への怒りから生まれたロシア革命/資本主義下での民主主義改良を礼賛する共産党 【2】『帝国主義論』を投げ捨てる共産党 『経済』17年11月号=「『帝国主義論』100年」特集/北朝鮮排外主義で朝鮮侵略戦争を後押し 【3】マルクス主義の真髄を貫いたレーニン 「これまでのあらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である」/「プロレタリアートだけが、真に革命的な階級である」/「労働者は祖国をもたない」 おわりに 出版社 : 前進社 (2018/6/30) 発売日 : 2018/6/30 言語 : 日本語 新書 : 138ページ ISBN-10 : 4881392794 ISBN-13 : 978-4881392799