『中核』復刊第6号~『共産党宣言』を学生の中へ(マルクス主義学生同盟・中核派 機関誌)
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英・フィナンシャルタイムズは、2019年12月27日に「未来の歴史家は、2019年を世界各地で抗議デモが多発した特筆すべき『騒乱の一年』と定義づけるかもしれない」「20年は19年以上に大規模デモが世界を揺るがすかもしれない」と報じました。 2020年はまさにそうなっています。新型コロナ感染症の全世界的拡大という特殊な状況ではありますが、香港における国家安全維持法にたいする民衆の命がけの闘い。米・ミネソタ州ミネアポリスでの黒人男性虐殺に抗議するBLM(Black Lives Matter )の全米・全世界的な広範で激しいデモやスト。 19年~20年、これほどまでに労働者・学生の『騒乱』が起きているのは、けっして偶然ではありません。グローバル経済を展開してきたアメリカを中心として、儲(もう)けることだけを追求してきた全世界の資本主義社会体制が限界に来て、あらゆる面での矛盾が民衆の闘いとして爆発しているのです。そして、新型コロナ感染症の拡大は、今の社会がまさに「命よりも金儲け」を優先する社会であること、資本主義が核心的問題であることを浮かび上がらせています。 日本でもこうしたことは無関係ではありません。新型コロナ感染症の拡大と「緊急事態宣言」による「休業」の強制と解雇にたいして、労働者は「自粛」「自己責任」論をはね返し、労働組合をつくり闘いはじめました。学生も、「生きさせろ」「学ばせろ」と全国で200か所の大学で何かしらの学費減免運動が巻き起こり、今も闘いが継続しています。こうした労働者・学生の現実の闘いが、当初はまったく保障も支援もしなかった政府を動かし、「休業補償」や学生への「特別支援」をかちとっています。資本主義社会の限界のあらわれの中で学生・労働者階級の闘いが始まっています。 学生や労働者がこの社会を生き抜くためにも、資本主義社会の根底的変革のためにも、資本主義社会の限界性、革命主体としてのプロレタリア、そして共産主義を明確にした『共産党宣言』の内容が、今ほど必要とされている時はありません。 今号は、「『共産党宣言』を学生の中へ」と題し、『共産党宣言』の内容をとおして自分たちが生きている資本主義社会の把握、また共産主義の思想と運動を体系的に理解してもらうことに挑戦して作成しました。逐条的な解説ではなく、現代の学生との討論・議論でよく話題になる問題、『共産党宣言』の内容を深く理解するうえ重要なテーマを軸に構成しました。多くの学生・労働者のみなさんが、『中核』6号、「『共産党宣言』を学生の中へ」を手にとり読んでいただきたいと思います。 > 目次 はじめに 序言 ― 時代背景と『共産党宣言』の歴史的位置 【1】労働者階級が歴史に登場した時代 【2】『共産党宣言』の歴史的位置 第1章 ブルジョアとプロレタリア 【1】階級闘争の歴史とは? 唯物史観とは何か<? br>【; 2】資本主義社会はどのような過程で成立したのか 【3】資本主義は永遠の制度ではない 【4】ブルジョアジーの演じた革命的な役割 【5】資本主義社会における矛盾の極致―恐慌とは何か 【6】労働者階級の登場。労働者階級とはいかなる存在か 【7】労働者階級の発展過程 【8】労働者階級だけが真に革命的な階級 【9】プロレタリア革命の現実性 第2章 プロレタリアと共産主義者 【1】共産主義者の党とは 【2】賃労働と資本 【3】資本主義とイデオロギー的上部構造 【4】共産主義社会へ 第3章 社会主義的および共産主義的文献 【1】反動的社会主義 【2】保守的あるいはブルジョア的社会主義 【3】批判的・空想的な社会主義および共産主義 第4章 種々の反政府党にたいする共産主義者の立場 【1】世界革命を現実のものとしていく闘い 【2】おわりに 出版社 : 前進社; 新書版 (2020/7/15) 発売日 : 2020/7/15 言語 : 日本語 新書 : 176ページ