Re-ClaM 第11号
- ¥ 500
Re-ClaM 第11号はアメリカの探偵小説の歴史に大きな功績を残す「ダブルデイ・クライムクラブ」にスポットライトを当てました。クイーンもチャンドラーもスピレーンもない、それでもなお豊饒なアメリカ探偵小説の土台を作り上げたこの叢書を紹介する企画は、本号と次号の二回に分けて掲載するエド・ハルスの長文エッセイなくしては成り立たないものでした。「日本の読者にあなたのエッセイを紹介したい」という唐突な声かけに、気軽にオーケーを出してくれたエドに深く感謝します。 連載&寄稿のコーナーには第二号以来の「こんな翻訳もあったのか」を掲載。戦前・戦間期・戦後まもなくの時期にこれほどの作品が翻訳されていたかと驚かされます。また、「『アントニイ・バークリー書評集』第二期に向けての助走」として、現在は見れなくなってしまったバークリーレビュー書誌を、改訂・増補の上掲載。皆さんもバークリーの書評に取り組んでみませんか。その他、いつもの(そして大満足な)レビュー・寄稿も多数。ぜひお楽しみください。 ◆◆ contents ◆◆ ◆【特集】ダブルデイ・クライムクラブとその歴史~ History of "Doubleday Crime Club" [評論翻訳]エド・ハルス「クライムクラブの黄金時代、1928-1940」(三門優祐訳)/「クライムクラブの黄金時代、1928-1940」訳者解題 [レビュー]John Stephen Strange, The Man Who Killed Fortescue ◆連載・寄稿 Queen's Quorum Quest(第46回)(林克郎) A Letter from M.K.(第10回)(M.K.) 海外ミステリ最新事情(第12回)(小林晋) こんな翻訳もあったのか(第2回)(黒田明) 『アントニイ・バークリー書評集』第二期に向けての助走(三門優祐) [レビュー]原書レビューコーナー(小林晋)