『星を結わう船(ほしをゆわうふね)』(CoC6版)SPLL:E195563
- ¥ 500
いつかの未来で起きた、他の誰にも知られることのない物語です。 __________ 想定プレイ時間:3~4時間 想定プレイ人数:3~4人 推 奨 技 能:《天文学》《地質学》 《機械修理》《電気修理》 《コンピューター》 __________
▼ありがとう
登場人物イラスト:ごとうあざらし さま (@GOTOU_Az) タイトルロゴ作成:うさぎ さま 宇宙を愛してくれた5人のテストプレイヤーのみんな ほんとうにありがとうございました。
▼シナリオ内の“宇宙”
現在、宇宙を旅することは決して夢物語ではない。人類が月面に到達してから幾星霜、いまや人類は太陽系を飛び出し、数えきれないほどの星を開拓している。ただ、宇宙開拓を可能にする圧倒的な科学技術を身に付けようとも、人間のちっぽけな命など容易に奪い去られる場所であること、それだけは変わっていない。 けれど、人類が宇宙へ抱く希望や好奇心が潰えることはないようだ。あちこちへ手を伸ばそうとも、いまだその輪郭すらなぞれぬほど広い、広い宇宙……そのすべてを誰が知りえるものか。
▼探索者について
探索者たちは、惑星調査局によって招集された資源調査チーム2に所属している。あなたたちに与えられた任務は、入植が検討されている惑星の衛星である6732-1 Tataricus(タタリクス)の調査……そして、通信が途絶えてから一ヶ月(地球での太陽暦換算)が経過しているチーム“1”の安否確認である。 調査チームでは〈天文学〉〈地質学〉などの環境的な知識、〈機械修理〉〈電気修理〉〈コンピューター〉などの技術的な知識が重宝されるだろう。また、タタリクスがどのような環境を持つ星なのか分からず、地球外生命体の存在すら囁かれている今、思わぬ能力が役に立つ可能性もある。すべてに習熟する必要はない。調査チームでは、他の誰よりも士気溢れる者を歓迎している。 探索者たちには、旧式の宇宙船と船外活動スーツ(宇宙服)、調査用の機器一式が支給される。 チームに加入できた理由は何でも構わない。飛び抜けて優秀な新人であった、以前から地質調査を生業としていた、ロボット工学で成果を挙げていたなど、さまざまな理由が考えられる。以前から知り合いであったり、どこかでお互いの噂を聞いていたりすることもあるだろう。 西暦2024年から何年後なのかを明確に定めていないため、どの時代・国籍の探索者でも参加できる。新規・継続探索者などの条件も問わない。 条件を定めるのであれば、たったひとつ……君は、宇宙を愛している。
▼探索者の故郷
探索者は、タタリクスにほど近い星系(高速船で1週間)に属する惑星で暮らしている。この惑星は地球に酷似した環境を持つがゆえに、開発された星の中でも最も多い人口を有している。明確に地球と異なるのは、月にあたる天体が存在しないことだけだ。チーム1に所属する5人もこの星を拠点としているらしい。 シナリオ内容に関係が無いため、この惑星についての詳細な設定や探索者は割愛する。プレイヤーが望むのであれば、惑星の名前や街の様子などを自由に設定しても構わない。
▼探索者たちの船
探索者たちが乗り込む探査船□□□は時代遅れの船で、高速度航行は最新型の通常速度と同等、居住空間は最低限。当時最新鋭だった通信モジュールも、現代では低速通信と言わざるを得ない性能である。 船の名前や詳細な設定についても、プレイヤーで決定して構わない。
▼衛星タタリクスについて
惑星6732 Loux(ルークス)の周囲を公転している衛星。正式なコードは6732-1 Tataricusである。ルークスの重力に捕獲された小惑星だったのではないかと予測されていたが、撮影されたその姿から、周辺の小惑星とはまったく異なる組成であることが判明し、急遽調査が行われる運びとなった。 タタリクスは直径およそ80km。中央に直径約10kmのクレーターがあることが判明している。チーム1との通信が途絶えている今、それ以外の一切が不明である。
▼チーム1について
最初にタタリクスへ派遣された5人は、ただ「チーム1」と呼ばれている。構成メンバーは以下の通り。 ○ロバート(リーダー)48歳・男 惑星調査局所属。勇敢。宇宙航行技術および統率に長ける。 ○リュウ(サブリーダー)31歳・男 所属は同上。慇懃。宇宙航行技術および電子工学に長ける。 ○ジェイムズ(技師)28歳・男 軍部所属。寡黙。船体整備および戦闘技術に長ける。 ○ゼナ(地質学者)39歳・女 環境管理局所属。鋭敏。地質学および天文学に長ける。 ○ケイト(生物学者)26歳・女 所属は同上。柔和。生物学および炊事に長ける。 ……チーム1はたった5人、チーム2はたった3~4人だ。珍しいことではない。チームを組織した惑星調査局はコスト削減のため、出来る限り人員を削減しようとしている。 そも、人間が宇宙へ適応した進化(あるいはそれに比類する人体改造)を成し遂げていないが故に、人口増加が宇宙開拓のスピードに追い付いていないのだ。科学技術の発展の前に立ち塞がる倫理観の壁は、今もなお揺るぎ無く聳え立っている。