タリスマン ― 護符・魔除け・呪術具をめぐる日本民俗誌
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『タリスマン ― 護符・魔除け・呪術具をめぐる日本民俗誌』 お守り、神札、火伏せ札、道祖神、石敢當。 車内に吊るされた交通安全守。家の柱に貼られた、誰が置いたのか分からない札。 それらは、いつからそこにあり、なぜ捨てられず、誰から誰へ渡ってきたのか。 2019年。 福井大学で民俗学・文化人類学を研究する三度 哲夫が、日本各地で見聞きしてきた「人を護る物」をまとめた民俗学エッセイです。 北海道から沖縄までの調査記録を中心に、家庭、神社、道路、山、海、車、仕事場など、日常生活の中に残る護符や魔除けを扱います。中国、東南アジア、中東、ヨーロッパの類例にも触れながら、似ているものを同じ起源へまとめるのではなく、それぞれが置かれている生活や宗教の違いを見ていきます。 本書で問うのは、「本当に効くのか」ではありません。 信じていないと言いながら、なぜ捨てないのか。 古くなった札を、なぜ普通のゴミと同じようには扱わないのか。 交通安全守を受けた本人より、それを渡した母親のほうが強く記憶されるのはなぜか。 三度自身のフィールドワーク、聞き取り、失敗、調査ノート、現地写真を交えながら、護符を「不思議な物」としてではなく、人と人、人と土地の間に置かれた物として見ていきます。 全223ページ。 47都道府県の採録記録、調査法覚書、用語集、図版、参考文献、事項索引を収録。 写真は、資料だけを切り抜いたものではなく、その物が置かれていた玄関、車内、棚、道路、作業場など、周囲の生活空間も含めています。 こんな方に 民俗学・文化人類学が好きな方、神社や民間信仰に興味がある方、護符・お守り・呪術具の資料を読みたい方、フィールドワークや紀行文が好きな方、説明しすぎない少し不穏な資料本が好きな方に。 巻末には、本文とは少し性質の異なる記録も収めています。 本作品について 本作品はフィクションです。 著者「三度 哲夫」、作中の聞き取り相手、個人的な調査行程、会話、一部の調査資料は創作です。 実在する地域、寺社、宗教、民俗、文化、制度等を扱っていますが、作中の人物・出来事との関係を示すものではありません。 また、本書は特定の信仰や護符の効力を肯定・否定することを目的としていません。実在する宗教・地域文化・民俗を怪異や迷信として扱う意図もありません。



