耳に濡れるあなたの
- ¥ 500
のぞえりイメージピアス (銀Ver) 樹脂フックピアスです。 スワロフスキーガラスを使用しています。 手作りですので、写真と多少の差異があるかもしれません。 ご了承ください。 希と絵里の色が混ざり合い、互いに触れあう心をイメージしました。 設定としての物語は下記にあります。 金Ver.「あなた色にそまる涙を」 https://d-pocket.booth.pm/items/986913 の続編となります。 是非ご一読ください。 ネコポスにて発送します。 質問等お問い合わせあれば、お気軽にどうぞ。
耳に濡れるあなたの
あの日から、ウチとエリちは一気にダメな関係に落ちて行った。 後輩から心配のメールがくるほどに、欠席を繰り返した。 あの優等生のエリちが、ここまでウチに溺れてくれるなんて、と夢ではないかと思うような毎日。どこか抜けてるなんて知っていたけど、そういうレベルじゃない。 言葉を選ばなければ、性欲の権化? 「私だって、あなたを想っていろいろ我慢してきたのよ?」 理由になっていない。 そんな会話ができればまだよくて、目が合えば押し倒されて……そんな毎日。 背中が開いてる服なんて絶対に着られないし、まだ晩夏だっていうのにハイネックじゃなきゃ外にも出られない。そもそも家を出るようなこともない日々。 ベッドの軋む音。 そろそろあかんなあ、なんて思いながら、またウチはエリちに抱かれる。 エリちの暖かくて、濡れた舌が耳をねぶる。 「にゃぁあ」 自分でも聞いたことのない声が漏れた。 ピアスの空いた耳たぶに、歯が食い込み、エリちの熱い吐息が耳に注がれる。 心地よさに胸が、全身が震え、爪先がぎゅっとなった。 太腿にいけない雫が零れるのがわかった。 「だぁああっ、あっ、めやぁあ」 「ねえ希。あのときのピアス、私にちょうだい?」 「や、やだっ。ウチの、や、んん! 高かったんやもん」 お尻をエリちの爪が、鋭く、優しく、そしていやらしく引っ掻いてきた。 「あれ、金色なの私の金髪の方が似合うでしょう?」 「そ、そうやけど、あああっ!」 軽く到達し、とめどない声が部屋に響いた。 「代わりのピアス買ってあげるから」 がり、と耳を強く噛まれると同時に、舌を耳穴に滑り込ませてきた。 この数日ですっかり、ウチの弱点を知り尽くされてしもうた。抗うなんて、もう、できない。 「ほん、まやね? 代わりの、ぜったいちょうだい、やで?」 「あら、ちょうだいなんていやらしい。いいわ、この指が欲しいのね」 「ひゃう、ひゃうんあ……」 口に差し込まれる細くて綺麗な指が、ウチの舌をつまむ。 ぞくぞくと背筋が溶け、汗がじんわりと浮かんでいくのがわかった。 「あら、舌でいくの?」 「えいひのふぁかぁ……」 そして、今日もまた講義を休むことになった。 後日、エリちから色違いのピアスをもらうことになり、お揃いで学校に行った。 おかげで休んでいた理由も、なにもかもがゼミのみんなに知れ渡るところになり、ウチは消えてしまいたいくらい恥ずかしい思いをした。 なぜかエリちは妙にドヤ顔してたけど……。