立つ人影は、見守っていた。 救い続けようとしていた。 手を差し伸べていた。 死んでもいつまでも見守ってくれるという。 この地と一つになって。 しとしとと降る雨が、地面を濡らしていった。 エモクロア「ツチツキさま」 雨降る友引、田舎の長雨。 シナリオ情報 参加人数：1人以上 想定時間：1時間程度 タグ：田舎、物理土着信仰、短時間 振る技能：〈＊知覚〉or〈聞き耳〉〈観察眼〉、〈＊格闘〉or〈スピード〉or〈ストレングス〉 ※技能はなくても構いません。死にやすくなるだけです。 導入 曽祖母(土家 イト)が亡くなったと報せが届いた。 もう百歳を超えたとのことで、大往生だったそうだ。 田舎で葬儀を執り行うから、必ず来てほしいと強く書かれていた。 曽祖母と共鳴者の両親は折り合いが悪く、半ば絶縁状態だったが、お前だけでも来てくれと。ひとりが不安なら友人と来ても構わない、きっとお前に友達ができた姿を見れば曽祖母も喜ぶからと。報せにはそう書かれていた。 ※有料版は少し見やすくなったPDFファイルです。 ※TALTOで無料テキスト公開中です。 ※無料テキストのみでも回せると思います。 誤字脱字があれば教えてください。あんまり酷ければ修正します。