身の回りに隠れたGHQの残滓や世界の部落・奴隷飯を再考する。 　関西には、食パンの8枚切りが存在しない事をご存知でしょうか？関東では一般的な8枚切りですが、これはGHQ（米国進駐軍）がサンドイッチを食べる為に、関東のパンメーカーに作らせた事に由来するそうです。また、牛タンがGHQに由来する事はしっていても、広島風お好み焼きがGHQによって発達したことを知っている人は少ないでしょう。 　大東亜戦争後、米軍が配給した小麦により、日本の食文化が大きくかわり、何気ない所にGHQの残滓があるのです。良いか悪いかではなく、日本の食文化はGHQにより大きく洋風化し、書き換えられたのです。 　本書は、日本と同様にGHQの影響を強くうけた南朝鮮や、沖縄（当時の米国）や、白人の残飯を独自に発達させた黒人奴隷飯（ソウルフード）や、フランスやオランダの植民地における独自進化についての知識を共有する事を目的としています。 　また、大阪の一部地域などに僅かにのこっている、被差別部落の食事の入手法や調理法などについて知見を深める事を目的とします。