偉人学 #21 ミケランジェロ ― 七十を過ぎて引き受けた人の習い
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定年の後、子育ての後、病気の後。年を重ねて、「今から始めても遅い」と新しいことをためらっている人に向けた一冊です。71歳で専門外の大仕事を引き受け、88歳の最後の週まで手を動かし続けた人の歩みから、遅くから始めて続ける見方をたどります。 ミケランジェロ・ブオナローティは1546年、「建築は自分の本来の技ではない」と言いながら、ローマのサン・ピエトロ大聖堂の建築を引き受けました。前の建築家たちの図面から良い筋を探し、小さな模型から始め、年のせいで現場に行けない日が増えても、自分がいなくても変えられない形まで計画を固めようとしました。手紙が書けなくなると、人に書いてもらって自分が署名し、亡くなる前の土曜日にも、立ったまま仕上がらない大理石の像に向かっていたと伝えられています。若い日の『ピエタ』『ダビデ』、システィーナ礼拝堂の天井画と『最後の審判』もたどりながら、軸はこの後半生に置きました。 本書は、本人の手紙(ミラネージ編 1875年・カーデン英訳 1913年)と詩(グァスティ編 1863年)、弟子コンディヴィの伝記(1553年)、ヴァザーリ『芸術家列伝』第2版(1568年)を典拠に、同じ出来事を史料ごとに読み比べながら、時代の背景とともに読み解きます。本人から話を聞いて書かれた二人の伝記は、本人が見せたかった姿も含む記録として手紙と照らし合わせ、「Ancora imparo(まだ学んでいる)」のように本人の言葉と確かめられない話には【伝承】の印を付けて分けています。気難しい人という後世の像と、父や弟たち、友を深く思う手紙の中の姿の両方を、敬意をもって書きました。 各章は、今の暮らしの悩みの場面(公民館の建て替えの役・子育て後の習い事・パートの仕事の名前・亡き父の畑・社内研修の担当・病後の家族への電話・立ち仕事の美容室・伴侶を見送った後の句会・66歳からの大学・手の震えた母の編み物など)、史料に残る場面、時代の背景、この本の読み方の順に進み、章の終わりに「今の暮らしに置き直す」「長く続ける土台」「今日の1手」の三つをまとめています。今日の1手は、10〜15分でできる小さな行動です。 【章立て】 第1章 七十一歳の任命 ── 「今から始めても遅い」と思う時、最初の一歩をどこに置けばいいか 第2章 七十八歳が語った少年時代 ── 自分の始まりを、年を重ねてからどう語り直せばいいか 第3章 一つだけの署名 ── 自分の仕事に名前を出すのを、ためらう時に 第4章 人が手放した石 ── 途中で置かれたものを、どう引き継げばいいか 第5章 専門外を引き受ける ── 「本職ではない」仕事を頼まれた時、どう向き合えばいいか 第6章 苦しさを詩にする ── つらさを、誰にどんな言葉で伝えればいいか 第7章 六十代の大きな壁 ── 体が変わっていく年に、仕事の形をどう選び直すか 第8章 友と交わした手紙と詩 ── 年を重ねてからの出会いと別れを、どう受け止めればいいか 第9章 七十一歳からの十七年 ── 年を取りながら、長い仕事をどう続ければいいか 第10章 最後の日々まで ── 最後の日まで、手を動かし続けるには何が要るか 【分量】約5.9万字・全10章(まえがき・あとがき・出典一覧つき) 【形式】epub と PDF の2形式を同梱したダウンロード商品です。スマートフォン・タブレット・パソコンで読めます。 本書は歴史上の人物と逸話を題材にした読み物で、年を重ねてから新しいことを始め、続ける時の見方をまとめたものです。内容をどう生かすかは、読む方それぞれの状況と判断にゆだねられます。 note の有料記事「年を重ねて、新しいことは始められないと思う時に|ミケランジェロ 偉人学 #21・全10章」と同じ内容を、電子書籍の形にまとめたものです。 yukimura 偉人学 シリーズ 第二十一巻/著: yukimura ・表紙の絵と本文の下書きに生成 AI を使っています。史実は史料と照らして直しています。 この巻を含む8冊のセット(¥4,980):https://ijin-hack.booth.pm/items/9064046
