(ダウンロード版)〔14〕ちぃりょさんとかちょりゅ☆彡
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現物発売もありますが、ダウンロード販売も同時にしてみることにしました。 ヒイロ💛カトル お子様本の番外偏になります。 お子様カトルが大好きな大好きな父ヒイロ(カトルの父ではないですよ:笑)と、遊びまくっている恐ろしい本です(笑) もはや、お子様カトルと遊ぶという自我を開放したヒイロはエキセントリックなキャラで…(笑) そんな、普通よりスゲー、ヒイロさんが心から大好きなカトル様でした。 ✱一部、本文掲載しますねv
ちぃりょさんとかちょりゅ☆彡
大好きなヒイロへ こんにちは。カトルです。 ヒイロ、お元気ですか? この頃、ヒイロがお家に遊びに来てくれないので、 すごく、すごく、寂しいです。 ヒイロが作ってくれた羊さんのぬいぐるみは、 いつも大切に枕元にあって、一緒に眠っています。 早くまた、遊びに来てください。 待ってます。 カトルより ✦✦✦ 『もちもち、ちぃりょ?ボクだよ。かちょりゅだよ。ちぃりょ、げんきぃ?いしょがちぃの?おじかんが あったら、あしょびにきてほちいなァ。ボク、ちぃりょにあいちゃいなぁ。あのねぇ、おねがい。ちぃりょ。しゅ こしでもいいから、あしょびにきちぇね。あのね。しゅごく、しゅごく、しゃみちぃ……』 ようやく仕事が一区切りつき、しばらくして電話をすると、こう言った。 ヒイロが懇意にしている先の令息のカトルだった。 三歳児らしからぬ漢字入りの手紙を受け取ったときから、スケジュールを調整していた。 あんな手紙を したため、こう言う程に、ヒイロが恋しかったのだろう。そして、カトルにとって幸いなことに、ヒイロはこの 素直な可愛い純粋なお子を無下にできないのだ。 手紙は漢字だったが、『大好きな』と付くあたりがお子様じみていて、そこがまた可愛い。愛い奴ポイン トもまたまた急上昇。これは大事にとっておこうと思う、実はカトルからの手紙が嬉しかったヒイロだった。 「かならず向かう」 「え?きてくれゆの?いちゅ?」 カトルがそう言ったときには電話は一方的に切れていた。 甘え上手な物言いをしているように聞こえるかもしれないが、カトルはまったくの無自覚だ。ちなみに口 調は単に極度の舌足らずなだけで、なんの意図もない。 ただ、好きな者に好きと伝え、会いたい人に会いたいと伝える。ひねくれた部分がないだけのことだった。 それが、強烈な舌足らずと愛らしすぎる声との融合を見せて、たまらなく可愛い哀願に聞こえるとい う。カトルとは、とてつもなく甘みの強い、美味しくジューシーな口当たりをしていそうな、抱きつぶした くなるような小さき生き物だった。 それでも意外にも意識的には人に甘えるのは、カトルにとっては苦手なことのひとつなのだ。 無意識でこんな人の庇護愛や母性本能、父性本能、お姉さん本能、アニキ本能、おっさん本能やらな にやらを刺激する声や口調をしているのだから、わざと甘え上手を狙った日にはどうなってしまうのか。