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サイズ:A5 形 体:コピー 頁 数:24頁(表紙込) 発行日:2026.05.05 超閃華の刻2026発行の新刊のさわりです。諸事情により人に転生したまんばと刀剣男士の大俱利伽羅の話。今回は本丸就任まで。殺陣のシーンが入りませんでした、残念無念。
夢幻夜行
人として死ぬのか、或いは本霊に還るのか。それともただ消え失せるのか。 何となくだが、最後の消え失せるというのが一番しっくりくる様な気がしている。 「神も妖も、死ぬのではなくて消える、からなぁ」 人から生まれたわけではなく、本霊から分かたれたわけでもない。そんな自分なら消えるのが似合いだろう。問題はその時、学校の皆の様に、本丸の皆の記憶からも消え失せるのかは分からないことだが。 「…消える前に、攫ってやろうか?」 朱に染まった部屋の入口からひっそりとした声が投げ込まれる。首だけ巡らせれば、赫い部屋の中に、金に燿る瞳が一対。少し眇める様に細められたそれは感情を窺わせる事なく、ただこちらを見つめている。 「昔ならともかく、今のお前は人の身だ。攫う事も出来るだろう」 まあお前が大人しく攫われてくれるかは分からないし、お前の意志は尊重するつもりだが。 そう言いながら近づくと、寝ている俺の傍らに膝をつく大倶利伽羅に上から覗き込まれる。 「そうだなぁ。あんたに攫われるのは悪くない、とは思うが」 手を伸ばせば手首を掴まれて身を起こされる。そのまま緩く抱き込まれた。 「お前が主、というのはどうにもぴんと来ないが、お前の一番刀になるのは俺だ。他の誰に も譲らない」 生きるも死ぬも、共に在るから出来る事だ。共に在るなら、どちらもさほど、違いはない。
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