花魁道中いろは唄~外伝~ 風に便りを松ヶ枝の想ひ
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創業の新しい手鞠屋は、若山創立より見世を構える角名賀楼や、見世の構えが大きく格式の高い二軒の大見世と並ぶべく邁進していた。盤石な礎を築くためにそれぞれが持つ矜持に命を懸ける。 大きな責任と期待を背に銀杏は突き出しを迎える。それを見守る淡墨の心は未だ満たされないままだった。 ●梱包内容● 花魁道中いろは唄 外伝 ~風に便りを松ヶ枝の想ひ~ Pt画像 ●利用規約● https://call-of-ruitaka.fanbox.cc/posts/1761504
花魁道中いろは唄~外伝~ 風に便りを松ヶ枝の想ひ 【♂×2 ♀×4】
所要時間:120分 淡墨(うすずみ)♀ 14歳~19歳 『手鞠屋』のお職。教養も高く、芸事、所作、矜持など素晴らしい素養を持ち、こぢんまりとした顔の人形の様な美貌が売りの花魁。遊郭で産まれ、遊郭で育ち己自身も遊女になるという生粋の花魁気質で気位が高い。だが、誰にも人を愛することを教えられずに来たため愛情表現に不器用な所がある。懐いて来る銀杏を可愛いとは思っているが上手く伝えられない。次代の花魁を教育するくらいなら客の相手をすると、新造も禿もつけてはいない。 銀杏(いちょう)♀ 12歳~17歳 『手鞠屋』次代お職として見世で育てられた。引っ込み禿から振袖新造を経てまもなく突き出しとなる。淡墨の美しさに大きな憧れを抱き、妹女郎的に懐いておりとても淡墨を大切に思っている。同時育ての姐でもある落葉松の慈愛に満ちた愛情に感謝をし尊敬している。女性らしく優しい、またしっとりとした魅力を持っている女性。 学業や芸事、所作など現在の手鞠屋に銀杏程に優れた妓がいないため一目置かれる存在となっている。 落葉松(♀)23歳~28歳 『手鞠屋』お職備え筋。柊と共に先々代お職に育てられた才色兼備の女性。学識、技芸、所作全て現お職の淡墨に勝るとも劣らないが、美貌と年齢の遜色によりお職の備え筋となる。穏やかな性格ながらしっかりとした矜持や優しさを持っている。女衒に売られる際に膨大な借金の額を背負わされたため、年季奉公を明けようとも返し切れないと言われている。 秋枝 (♀)46歳~51歳 『手鞠屋』楼主の柃の妻であり花車を勤める。気立てが良く働き者で自他ともに厳しい人柄だが、夫である柃の身を常に案じる情深い性格。穏やかだがどこか逆らえない厳かな雰囲気で女郎達を黙らせる才覚の持ち主。早くに産まれた榊の愚昧さを悩んでいるが、晩年に産んだ樹の真面目で現実な性格から、手鞠屋の楼主として樹を考えている。 柃(♂)50歳~55歳 『手鞠屋』楼主。創立より歴史の浅い手鞠屋の将来を盤石なものにする為に邁進する生真面目で実直な男性。年齢的にかなり無理をしながら仕事をしているため、常に妻の秋枝が体を心配している。厳格で秋枝と共に自他ともに模範的であれという矜持で、手鞠屋の楼主を勤める。忘八と言われる存在を鼻で嗤い飛ばして自らの勤勉さを誇りに思っている。 榊(♂)30歳~35歳 手鞠屋楼主の息子。世間でいう所の忘八らしい性格で絵に描いたような愚兄賢弟。女郎を蔑んでおり、欲が深い。年若い樹の才覚が優れていることに劣等感を持っており、秋枝の手鞠屋を継がせるのは弟の樹だと言い渡されてより更に不貞腐れた行動をとるようになる。気に入らないことがあるとすぐに暴力に訴えるなど褒められた性格ではない。育ちがいいので所作はきれいだが逆にそれが胡散臭さを醸し出している。
配役表
ーーーーーーーーーー 落葉松(♀): 淡墨(♀): 銀杏/まい(♀): 秋枝/禿(♀): 柃/若衆(♂): 榊(♂): ーーーーーーーーーー