メインバニッシュ⁉
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この本に興味をもってくださりありがとうございます! 【本作は】 ↓ “料理の国”をテーマにした短編集です ノアラという少女が料理の国に迷い込み、 夢の中のような世界で"メインディッシュ"を作ります! ピーマンの兵士や玉ねぎ公爵など、魅力的なキャラも多数登場します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 筆者の渾身の出来! ▷やりたいことが全部出来ました! ▶伏線や多数のキャラの書き分けなど趣向を凝らした作品! いま自分にできることすべてを詰め込む事の出来た作品です。 細部にまでこだわって、心を込めて書き上げました。 絶対に面白い自信があります! ーーーーーーーーーーーーーーーーー ①不思議な異国感 ②綺麗な伏線回収 ③納得感のあるハッピーエンド をお楽しみいただけると思います! 一話完結で読み進めやすく、寝る前にもオススメです! テンポの良く、子ども心に戻れるような内容の作品です。 絵本を読むような読書をお楽しみください^^ ▽ これからもたくさんの読みやすい短編集を本にしてお届けします! 新作の通知のため、ぜひ BOOTHのフォローをして 応援よろしくお願いします! また、割引キャンペーンやプレゼント企画の告知などもしますので、 SNSのフォローもよろしくお願いします! Ⅹ(旧Twitter):@say6novel 著者:セーイ6
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更にもう一話ぶん! noteかPDFで試し読み出来ます! note↓ https://note.com/say6novel/n/n3c696b538423 ------------------------------ 『メインディッシュが消えた⁉』 テーブルに並ぶ豪華(ごうか)な料理。 今日は、誕生日パーティです。 美しく彩られた食卓に、料理が並びます。 「私の…誕生日パーティ…?」 テーブルいっぱいの料理を見て、そう呟(つぶや)いた少女の名は“ノアラ”。しかしノアラは、なにかおかしいと思いました。 「メインディッシュが…ない⁉」 誕生日パーティの主役、ノアラも大好きな“アレ”が、テーブルには見当たらないのです! 「たいへん!すぐに用意しなくちゃ!」 ノアラは慌てて冷蔵庫へ手を伸ばします。 「大丈夫、私にもきっと作れるわ」 ノアラは前にお母さんと作った“アレ”の作り方を頭へ浮かべます。 冷蔵庫を開けると、卵がひとつ転がって落ちました。 「あっ!いけない!」 受け止めようとするノアラの手を滑(すべ)り落ち、卵はまるで自分の意志を持っているかのように、くねくねとキッチンの床を滑り逃げていきます。ノアラはそれを追いかけました。 「待って!どこへいくの!」 卵はつるつると部屋じゅうを転がって、ノアラがつかまえようとするたびに、机や椅子の陰に隠れます。コロコロと転がる卵をノアラは必死に追いかけます。滑って転びそうにもなりますが、なんとかふんばって、卵を追いかけ続けていると… 「あっ、ダメよ、待って!」 卵は机の脚にぶつかってしまいます。 つい目を覆(おお)うノアラの耳に、ペチャリと玉がの割れる音が響(ひび)きます。 「割れちゃったの…?」 ノアラはおそるおそる目を開けてみます。 するとふわりと、足元の感覚が失われたのです。 「えっ―、きゃああ!」 彼女の体は宙に投げ出され、真っ逆さまに落ちていくのです。風が頬を撫(な)で、まるでフワフワのスポンジケーキの中に落ちていくような心地で、不思議と怖くはありませんでした。気づけば、彼女の周りには色とりどりの食材が舞い、共に落ちてゆく。卵がくるくると回り、チーズがふわふわと浮いている。透明な泡のようなものが弾けると、中から小さなフォークやスプーンが飛び出しました。 ふわり、とノアラはやわらかな何かの上に着地します。手で触れると、それはふかふかのパンのような感触です。 「ここ……どこ?」 彼女の下に広がっているのは、巨大なバゲットの橋。ビスケットのような香ばしい地面。川には赤い液体が流れ、かすかにトマトの香りがします。 空を見上げると、巨大な目玉焼きのような太陽がこちらを見下ろして、まるで本物の黄身のように、とろりと輝いています。 「ここ、本当にどこなの…?」 そのとき、背後で甲高い声が上がります。 「おお! 人間の子だ!」 「きみ、料理はできるのかね?」 ノアラが驚いて振り向くと、そこにはピーマンの形をした小さな兵士と、玉ねぎの頭をしたチョビ髭(ひげ)の紳士が立っていました。 ノアラは呆然(ぼうぜん)とするしかありません。ピーマン兵士は誇(ほこ)らしげに胸を張り、玉ねぎ公爵(こうしゃく)は帽子(ぼうし)をかぶり直すと続けます。 「大変!メインディッシュが消えたんだ!」 「そう、すぐに用意しなければいけない」 ノアラは突然の出来事に、頭がついていきません。 「料理…は少しできるけれど…」 お母さんの手伝いをノアラはよくする女の子でした。料理も少しくらい、したことがあります。 「すごい!料理ができる!料理人だ!」 「ほう、ではきみを“料理長(りょうりちょう)”に任命する」 「えぇ⁉」 ノアラはおどろきましたが、二人はとても満足そうにしています。 「料理長!バンザイ!料理長!バンザイ!」 「ではさっそく、レシピを見に行こう」 戸惑うノアラを連れ、二人は歩き出します。 「ちょっと待って!」 ノアラが叫ぶと、二人はくるりと振り返ります。なにか問題が?といった様子です。 「あぁ、自己紹介がまだだったね、私は玉ねぎ公爵だ。以後(いご)お見知(みし)りおきを」 「ピーマン兵士!よろしく!」 二人はそう言って、またも歩き出してしまいました。ノアラは仕方なく、二人について行くことにします。 「・・・ノアラよ!待ってったら!」 こうしてノアラは、不思議な料理の世界へと迷い込んでしまったのです。 ------------------------------ ここまで読んでいただきありがとうございます。 他にも多数の試し読みをご用意しております! 少しでも気に入った作品あれば、続きのご購入をご検討くださると幸いです! 今後とも応援よろしくお願いいたします。
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