懐中日時計 ―PORTABLE SUNDIAL―
- Digital300 JPY

・本PDFは、『大日本道中行程指南車』(文政3年・1820)所収の「日時計」のデザインを踏襲し、日の出日の入り計算を用いてCADで作図したものです。 ・黒い太線で切り抜いて使います。左右のはさみマークから切込みを入れ、上部の黄色い紙(黃かミ)の左右と下端に谷折りの折り目をつけておきます。(工作が得意な方は「補強パーツ」をスティックのりで貼ることをオススメします。) ・正午以降の時刻「九ツ(午の刻)」「八ツ(未の刻)」「七ツ(申の刻)」は普通の向きですが、午前の時刻「五ツ(辰の刻)」「四ツ(巳の刻)」は逆さに記してあります。 ・原図では判りづらかった「四ツ」「八ツ」の影の位置に、緑色の点・を加えました。また、旧暦ではなく「新暦」の月から不定時法を知ることができます。 ※A4サイズのペーパークラフト用厚紙に印刷して上部を折りたたむと、「洋形2号」(162×114mm)サイズの封筒に収納することができます。 【参考WEBサイト】 折りたたみ式日時計|品川区立 品川歴史館 https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/jigyo/06/historyhp/moyoshi/hidokei.html 『大日本道中行程指南車』(東北大学総合知デジタルアーカイブポータル) https://touda.tohoku.ac.jp/portal/item/10010000007815
いま何どきだい?
【使い方】 ①上部の黄色い紙(黃かミ)を折り上げて、左右の三角形を支えに垂直に立てます。 このとき、黄色い紙の底辺にしっかりと折り目をつけ、三角形の底辺が赤い太線の上にピッタリと沿うようにしておきます。 ②台紙を水平に持ち、四角い影が赤い太線の間に収まるように太陽の方角へ向けます。 ③影の長さと目盛りから、不定時法の時刻を読み取ります。 ・各時刻の「正刻(偶数の真太陽時)」は赤い線や緑色の点に影が来た頃を目安とします。 ・丸印は「半のしるし」であり、「九」の下が「昼九ツ半(真太陽時13:00前後)」または「朝四ツ半(11:00前後)」、「八」の下が「昼八ツ半(15:00前後)」または「朝五ツ半(9:00前後)」です。
どこで使うってんだい?
『大日本道中行程指南車』(1820)の「日時計」は誤差も大きく、大阪や福岡で使える1種類のみでしたが、本PDFには日本初の石造日時計が今も残る長崎の「出島オランダ商館」をはじめ、以下の15地域の緯度に対応した「懐中日時計」を収録しております。(全15ページ) それぞれの観測地に近い緯度の地名もご参照ください。 ⓪ 出島の石造日時計(北緯32.75°、東経129.867°): 熊本県・宮崎県・鹿児島県・八丈島(東京都)・足摺岬(高知県) ① 稚内(北緯45.417°、東経141.683°): 宗谷岬(北海道) ② 網走(北緯44.017°、東経144.283°): 留萌・旭川(北海道) ③ 札幌(北緯43.05°、東経141.333°): 納沙布岬・根室・釧路・帯広・寿都(北海道) ④ 函館(北緯41.817°、東経140.75°): 浦河(北海道) ⑤ 青森(北緯40.817°、東経140.767°) ⑥ 盛岡(北緯39.7°、東経141.167°): 秋田県 ⑦ 酒田(北緯38.9°、東経139.85°) 山形県(北部) ⑧ 仙台(北緯38.267°、東経140.9°): 山形県(南部)・新潟県(北部) ⑨ 輪島(北緯37.383°、東経136.9°): 石川県(北部)・福島県(北部)・新潟県(南部) ⑩ 金沢(北緯36.583°、東経136.633°): 石川県(南部)・福島県(南部)・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県(北部)・富山県・長野県および岐阜県(ともに北部)・隠岐島(島根県) ⑪ 日本橋(北緯35.683°、東経139.767°): 埼玉県(南部)・千葉県・神奈川県・福井県・山梨県・長野県および岐阜県(ともに南部)・鳥取県・島根県(北部) ⑫ 京都(北緯35.017°、東経135.733°): 静岡県・愛知県・三重県・滋賀県・大阪府・兵庫県・奈良県・島根県(南部)・岡山県・広島県・香川県 ⑬ 福岡(北緯33.583°、東経130.383°): 和歌山県・山口県・徳島県・愛媛県・高知県・佐賀県・大分県 ⑭ 石垣島(北緯24.35°、東経124.167°): 沖縄県・奄美大島(鹿児島県)・小笠原諸島(東京都)
収録内容
・懐中日時計.pdf(全15ページ) 上記参照。 ・懐中日時計専用封筒.pdf(全8ページ) 煙草入れをイメージした封筒もお付けします。 (4色 ✕ 2パターン)