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サイズ:A5 形 体:コピー 頁 数:28頁(表紙込) 発行日:2026.03.20 閃華春大祭2026発行の新刊のさわりです。諸事情により人に転生したまんばと刀剣男士の大俱利伽羅の話。久し振りにアクションシーン書けて楽しかったです。 刀はあまり振るってませんけども。
千古不易
あの日、何時もの様に検査が進み、最後のカウンセリングの時に白衣の男に何か困った事はないか、と聞かれたから、ふと、そこに居る化け物は斬らなくて良いのかと聞いてみた。 『化け物がいるのかい?それで、斬る、と?』 『ああ。骨の化け物が居る。あんたに噛みつこうとして、噛みつけなくて威嚇している』 そうか、なら試作品は成功しているな。ありがとう、僕は目が利かないんだ。教えてくれて助かったよ。そう言って男は眼鏡の奥の目を細めて薄く笑った。それと、斬らなくて良いよ、これは僕のペットの様なものだから、と首を振った。 『君は大分、記憶も持ち越しているんだね。初期刀だからなのかな』 中々興味深い事だ。そう言って男は掛けていた眼鏡を外して机の上に置くと、ディスプレイの横に置いてあった目薬を手に取る。上を向いて一滴、二滴。慣れた仕草で両目にさして、書類の山に埋もれて辛うじて見えているティッシュを一枚、無造作に引き抜いて目を抑えた。 『ショキトウ、とはなんだ?』 『うん…?』 相変わらず男の周りをぐるぐると回っている骨の化け物も気にはなるが、それより男の口にした言葉に気を引かれて、俺は気付けばそう口に出していた。 ショキトウ…初期、刀、か……?それは言葉に出すと、酷く焦燥に駆られる言葉だった。 何かを、決して忘れてはいけない何かを、俺は、恐らく忘れている。 『なるほど、そういう感じなんだね。これはなかなか興味深い』
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