Rain Window|DaVinci Resolve 用 沈んだ街に赤だけが残るルックDCTL(マット・ハレーション・11カメラ対応)
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Rain Window — 沈んだ街に、赤だけが残る 雨上がりの夜。街は灰色に沈んで、傘と看板の赤だけが残っている。 そういう1枚にするためのルックです。 DaVinci Resolve のノードひとつ。Log素材から表示まで、これ1本で完結します。 ■ 「彩度を下げて赤を上げる」ではありません よくある作り方は、全体の彩度を落として赤だけ持ち上げる、というものです。 これをやると、赤以外が灰色の抜け殻になります。夜の絵から青が消え、 街が平坦になります。 このルックは違うことをしています。 ・赤とスキントーンは「密度」を上げる ・緑・シアン・青は「彩度」だけを落とす ・青とシアンの「密度」は残す 彩度と密度を別々に扱うのがポイントです。 青は色として前に出てこないけれど、画面の中には濃く残っている。 だから夜が夜のまま沈み、赤だけが立ちます。 多色のネオンを撮ってみると、違いがはっきりします。 青や緑の文字は静かに引き、赤い文字と赤い枠だけが前へ出る。 灰色にはなりません。 ■ 黒が沈み切りません フィルムのプリントは、いちばん暗いところでも完全な黒(0)にはなりません。 わずかに光が残ります。それを再現したのが Matte です。 このルックは暗い絵が主役です。黒をそのまま落とすと、夜のカットで 暗部が全部つぶれます。Matte があることで、沈んでいるのに階調が残る。 Matte は 0〜1 のスライダーで、いつでも外せます。 ■ 濡れた空気越しの光 ハレーションの滲む半径を、通常より広く取ってあります。 街灯やネオンが、乾いた空気の中で光っているのではなく、 雨上がりの湿った空気越しに見えている感じになります。 素材を重ねているのではありません。画面の中の実際の光源から、 実際の明るさに応じて計算しています。しきい値の設定によって、 明るい昼の絵や人物ではほとんど反応しません。夜のカットでだけ効きます。 ■ 効き量は、あとから決められます Look Strength を 0〜1 で連続的に動かせます。 「強すぎるから少しだけ」を、撮影のあとから決められる。 焼き込み済みの LUT にはできないことです。 Matte・ハレーション・粒も、それぞれ独立したスライダーです。 ■ 向いている素材 ・夜の街、雨上がりの路面、窓越しの光 ・ネオン、街灯、裸電球など、暗い中に光源がある絵 ・赤・朱・臙脂が画面のどこかにある絵(傘・扉・看板・花) ・人物。肌の赤みは残り、背景だけが沈みます ■ 向いていない素材(先に書いておきます) ・画面全体が色そのもので埋まっている絵 色とりどりの商品棚のようなカットでは、全体がくすみます。 「赤以外を引く」設計なので、主役が赤以外の色だとその主役を殺します。 ・明るく均一な屋外 もともとあまり動きません。曇天のグレーな街並みでは、 ほとんど変化を感じないはずです。 このルックは、暗い塊がある絵のために作ってあります。 そこを外すと効きません。買ってから気づくことではないと思うので、先に書きます。 ■ 触れるもの Source Camera ...... 11種のカメラLogに対応(Sony / ARRI / Fujifilm / RED / Panasonic / Nikon / Apple / Canon) Look Strength ...... 効き量 0〜1 Matte .............. 黒の浮き 0〜1(このルック固有) Halation Strength .. 滲みの強さ 0〜2 Grain .............. 粒状 0〜0.3。動画では毎フレーム自動で動きます Brightness ......... 明るさ ±2 Contrast ........... コントラスト ±1 Vibrance ........... 鮮やかさ ±1 Output ............. Rec.709 / sRGB / P3 / PQ / HLG / None(Log素通し) Output を既定の Rec.709 のままにすれば、このDCTL 1本で Log → 表示まで 完結します。別途の出力変換は要りません。 すでにカラーマネジメントを組んでいる場合は None を選んでください。 ■ 導入 1. .dctle ファイルを LUT フォルダに入れる macOS /Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/LUT/ Windows C:\ProgramData\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\LUT\ ※ LUTフォルダの中なら、好きな名前のサブフォルダを作って整理して構いません。 2. DaVinci Resolve を再起動(またはLUTブラウザで右クリック →「リストを更新」) 3. カラーページで OpenFX > DCTL をノードに適用し、DCTL List から選ぶ 詳しい手順は同梱の README.txt に書いてあります。 ■ ノードの順番 [露出]→[拡散]→[フレア]→[Rain Window]→ 表示 拡散やフレアはレンズの中で起きる現象なので、センサーより前。 ルックはそのあとです。 ■ よくある質問 Q. 写真にも使えますか A. 使えます。Resolve は写真の RAW(ARW / CR3 / NEF / RAF)を現像できます。 動画と同じスライダーがそのまま効きます。 Q. Log素材でないと駄目ですか A. Log で撮った素材を想定しています。すでに表示用に変換済みの映像に当てると、 想定した見え方になりません。 Q. Look Strength を 0 にすると元に戻りますか A. 完全には戻りません。色づけ(クロストーク・色相シフト・密度)は外れますが、 トーンカーブ・階調・Matte は残ります。完全に外したいときはノードごとオフにしてください。 Q. 暗部がつぶれて見えます A. Matte を下げていませんか。1.0(既定)がいちばん階調が残ります。 下げると黒が最後まで落ちます。 Q. 粒を強くしたい A. Grain を上げてください。ただしこのルックは暗部が主役なので、粒も暗部で いちばん目立ちます。0.04 を超えると夜の絵がざらつきはじめます。少しずつどうぞ。 Q. 他のDCTLと一緒に使えますか A. はい。当方の Anamorphic Flares や Diffusion Filters と組み合わせる場合は、 それらを Rain Window より前に置いてください。 Q. HDR で出せますか A. Output から PQ(1000/2000/4000nit)と HLG を選べます。 ■ 動作環境 ・DaVinci Resolve Studio 18 以降 ・DCTLはStudio版の機能です。無料版のDaVinci Resolveでは動作しません ・macOS / Windows / Linux ・GPUメモリ 4GB以上を推奨(4K での使用は8GB以上)









