Rain Window|DaVinci Resolve 用 沈んだ街に赤だけが残るルックDCTL(マット・ハレーション・11カメラ対応)
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Rain Window 沈んだ夜の街に、傘とネオンの「赤」だけが凛と立ち上がる。 単純な脱色では作れない、湿度と重みを持った作家性のシネマルックDCTL。 ※DaVinci Resolve Studio 18 以降(無償版では動作しません) DaVinci Resolve のノードひとつ。Log素材から表示まで、これ1本で完結します。 ■ 「彩度を下げて赤を上げる」ではありません よくある作り方は、全体の彩度を落として赤だけ持ち上げる、というものです。 これをやると、赤以外が灰色の抜け殻になります。夜の絵から青が消え、 街が平坦になります。 このルックは違うことをしています。 ・赤とスキントーンは「密度」を上げる ・緑・シアン・青は「彩度」を落とし、明るさも沈める ・青とシアンの「密度」は残す 彩度と密度を別々に扱うのがポイントです。 青は色として前に出てこないけれど、画面の中には濃く残っている。 だから夜が夜のまま沈み、赤だけが立ちます。 多色のネオンを撮ってみると、違いがはっきりします。 青や緑の文字は静かに引き、赤い文字と赤い枠だけが前へ出る。 灰色にはなりません。 ■ 黒が沈み切りません フィルムのプリントは、いちばん暗いところでも完全な黒(0)にはなりません。 わずかに光が残ります。それを再現したのが Matte です。 Matte は、いちばん暗いところを真っ黒にせず、わずかに浮かせます(0〜255 で 6 ほど)。 あわせて、いちばん明るいところも少しだけ抑えます。締まりすぎない、プリントらしい黒と白になります。 ただし、暗いところの細かな明暗の差(階調)を広げるものではありません。 暗部がつぶれて見えるときは、Brightness を少し上げるか、Contrast を下げてください。 Matte は 0〜1 のスライダーで、いつでも外せます。 ■ 濡れた空気越しの光 ハレーションの滲む半径を、通常より広く取ってあります。 街灯やネオンが、乾いた空気の中で光っているのではなく、 雨上がりの湿った空気越しに見えている感じになります。 素材を重ねているのではありません。画面の中の実際の光源から、 実際の明るさに応じて計算しています。 明るい昼の絵でも、明るいところのまわりは霞みます。 昼のカットをくっきり見せたいときは、Halation と Bloom を下げてください。 ■ あとから調整できること Matte・ハレーション・ブルーム・粒は、それぞれ独立したスライダーです。 「強すぎるから少しだけ」を、撮影のあとから決められます。 焼き込み済みの LUT にはできないことです。 Look Strength を下げると、青・緑・シアンを抑えていた分が戻ります(0 で 6〜9割程度まで)。 ただし、トーン・Matte・滲みは残るので、0 にしても元の絵には戻りません。 ■ 向いている素材 ・夜の街、雨上がりの路面、窓越しの光 ・ネオン、街灯、裸電球など、暗い中に光源がある絵 ・赤・朱・臙脂が画面のどこかにある絵(傘・扉・看板・花) ・人物。肌の赤みは残しつつ、背景の緑や青を暗く沈めます ■ 向いていない素材(先に書いておきます) ・画面全体が色そのもので埋まっている絵 色とりどりの商品棚のようなカットでは、全体がくすみます。 「赤以外を引く」設計なので、主役が赤以外の色だとその主役を殺します。 ・明るい昼の屋外 暗い塊が無いので、夜に赤を立たせるこのルックの狙いは出ません。 明るいところのまわりも霞みます。使うなら Halation と Bloom を下げてください。 このルックは、暗い塊がある絵のために作ってあります。 そこを外すと効きません。買ってから気づくことではないと思うので、先に書きます。 ■ 触れるもの Source Camera ...... 11種のカメラLogに対応(Sony / ARRI / Fujifilm / RED / Panasonic / Nikon / Apple / Canon) Look Strength ...... 色づけの効き量 0〜1 Matte .............. 黒の持ち上げと白の抑え 0〜1(このルック固有) Halation Strength .. 滲みの強さ 0〜2 Bloom Strength ..... 光のふわっと感 0〜1。0 で切れます Grain .............. 粒状 0〜0.3。動画では毎フレーム自動で動きます Brightness ......... 明るさ ±2 Contrast ........... コントラスト ±1 Vibrance ........... 鮮やかさ ±1 Output ............. Rec.709 / sRGB / P3 / PQ / HLG / None(Log のまま。ARRI LogC4 / AWG4) Output を既定の Rec.709 のままにすれば、このDCTL 1本で Log → 表示まで 完結します。別途の出力変換は要りません。 すでにカラーマネジメントを組んでいる場合は None を選んでください。None で出力されるのは、入力に選んだカメラの Log ではなく ARRI LogC4 / AWG4 です。後段の CST ノード(または RCM・ACES の設定)で、入力を ARRI LogC4 / AWG4 に指定してください。 ■ 導入 1. .dctle ファイルを LUT フォルダに入れる macOS /Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/LUT/ Windows C:\ProgramData\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\LUT\ ※ LUTフォルダの中なら、好きな名前のサブフォルダを作って整理して構いません。 2. DaVinci Resolve を再起動(DCTL List は起動時に読み込まれます) 3. カラーページで OpenFX > DCTL をノードに適用し、DCTL List から選ぶ 詳しい手順は同梱の README.txt に書いてあります。 ■ ノードの順番 [露出]→[拡散]→[フレア]→[Rain Window]→ 表示 拡散やフレアはレンズの中で起きる現象なので、センサーより前。 ルックはそのあとです。 ■ よくある質問 Q. 写真にも使えますか A. 使えますが、先に色空間の変換が要ります。Resolve で現像した写真の RAW は、 多くの場合、表示用(Rec.709 や sRGB など)の色になっています。このDCTLの前に Color Space Transform を置き、このDCTLの Source Camera で選べる Log(S-Log3 など)に 変換してから当ててください。 Q. Log素材でないと駄目ですか A. Log で撮った素材を想定しています。すでに表示用に変換済みの映像に当てると、 想定した見え方になりません。 Q. Look Strength を 0 にすると元に戻りますか A. 戻りません。0 にすると、抑えていた青・緑・シアンは 6〜9割程度まで戻りますが、 トーン・Matte・滲みはそのまま残ります。ルックを外したいときはノードごとオフにしてください。 Q. 暗部がつぶれて見えます A. Brightness を少し上げるか、Contrast を下げてください(+0.5、−0.5 ほどで暗部の階調が戻ります)。 Matte は黒の底を持ち上げるだけなので、暗部の階調は戻りません。 Q. 粒を強くしたい A. Grain の数値を上げてください。ただし暗部が主役のルックなので、粒も暗部で いちばん目立ちます。既定の 0.025 から少しずつ調整してください (0.1 で、暗部の粒は既定の約4倍になります)。 Q. 他のDCTLと一緒に使えますか A. はい。当方の Anamorphic Flares や Diffusion Filters と組み合わせる場合は、 それらを Rain Window より前に置いてください。 Q. HDR で出せますか A. Output から PQ(1000/2000/4000nit)と HLG を選べます。 ■ 動作環境 ・DaVinci Resolve Studio 18 以降 ・DCTLはStudio版の機能です。無料版のDaVinci Resolveでは動作しません ・macOS / Windows / Linux ・GPUメモリ 4GB以上を推奨(4K での使用は8GB以上)








