Film Look 35mm|DaVinci Resolve 用 光学テクスチャDCTL(ハレ・散乱・四隅・画角/11カメラ対応)
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「フィルムっぽく」したいとき、たいていは色をいじります。 青を寒く、肌を暖かく、彩度を落とす。それでもデジタルに見えるのは、 色ではなく光の振る舞いが違うからです。 このDCTLは色をほとんど動かしません。光がフィルムの上でどう振る舞うかを作ります。 DaVinci Resolve のノードひとつ。Log素材から表示まで、これ1本で完結します。 ■ フィルムに見えないのは、光が「点」で終わるからです デジタルのセンサーは、明るい点をその画素で受け止めて終わりです。 フィルムは違います。乳剤の層を通り抜けた光がベースで反射して戻り、 明るいところのまわりに、わずかな輪が残ります。 レンズの中でも同じことが起きます。光が硝子の内部で散って、 画面全体をうっすら持ち上げます。 そして四隅は、レンズの構造上どうしても暗くなります。 この3つ(にじみ・散乱・四隅の落ち)は別々の現象ですが、 実際のフィルムでは必ず同時に来ます。片方だけ足すと嘘っぽくなるのは、 そのためです。 このDCTLは3つを同じ設計から出しています。 ■ 触るところは、色ではなく光の量です Halation Strength … 明るいところのまわりに残る輪の強さ(既定 0.30) Bloom Strength …… 画面全体にかかる散乱の量(既定 0.15) Vignette Amount … 四隅の落ち方(既定 0.25) 3つとも 0 にできます。全部 0 にすると、色だけがフィルムの階調のまま残ります。 逆に3つとも上げると、目に見えて古いレンズになります。 彩度とコントラストと露出も別に付いているので、 「にじみは欲しいがコントラストは要らない」といった組み方ができます。 ■ アナモルフィックの光条も足せます Flare Strength を 0 から上げると、明るい光源から横に光条が伸びます。既定は 0(オフ)です。 Flare Threshold で、どの明るさから光条を出すかを決めます。 下げると弱い光にも出て、上げると本当に明るいところだけになります。 35mm のフィルムルックに光条は必須ではないので既定ではオフにしてありますが、 必要なときにノードを足さずに済みます。 ■ 画角も選べます Gate Aspect で 2.39 / 1.85 / 1.66 / 1.33 の黒帯を焼き込めます。既定は Off です。 編集で切るのと違い、その画角で見ながらグレーディングできます。 仮の見えではなく、最終の画角で色を決められる、という意味です。 ■ 向いている素材 ・Log で撮った実写全般。特に光源が画面に入るカット ・逆光、窓、夜のネオン、ろうそく、車のヘッドライト ・デジタルの「硬さ」を落としたいが、色は変えたくない案件 ・カメラが混在していて、見た目を揃えたい ■ 向いていない素材(先に書いておきます) ・すでに表示用に変換された映像。Log 素材にお使いください ・画面に明るい光源が1つも無いカット。にじみが出る対象が無いので、 四隅の落ちとわずかな軟調しか変わりません ・CG やモーショングラフィックス。輪郭が溶けるので、文字が読みにくくなります ■ 触れるもの Source Camera …… 入力の Log 形式(11種) Exposure stops … 露出 Contrast ……… コントラスト Saturation …… 彩度 Halation Strength … にじみの強さ Bloom Strength …… 散乱の量 Flare Strength …… 横に伸びる光条の強さ(既定 0) Flare Threshold … 光条が出はじめる明るさ Vignette Amount … 四隅の落ち方 Gate Aspect …… 焼き込む画角(Off / 2.39 / 1.85 / 1.66 / 1.33) Output ……… 出力先(9種 + None) 効き量をまとめた1本のスライダーは付けていません。 にじみ・散乱・四隅を別々に決められるほうが、このDCTLでは実用的だからです。 ■ 対応する入力(11種) ・Sony S-Log3 / S-Gamut3 ・Sony S-Log3 / S-Gamut3.Cine ・ARRI LogC3 / AWG3 ・ARRI LogC4 / AWG4 ・Fujifilm F-Log / F-Gamut ・RED Log3G10 / REDWideGamut ・Panasonic V-Log / V-Gamut ・Nikon N-Log / BT.2020 ・Apple Log / Rec.2020 ・Canon C-Log2 / Cinema Gamut ・Canon C-Log3 / Cinema Gamut ■ 出力変換は、内蔵しています このDCTL 1本で Log から表示まで完結します。後ろに出力変換は要りません。 Rec.709 SDR (100nit BT.1886) / sRGB Display / P3-D65 SDR Rec.2020 PQ (1000nit / 4000nit) / P3-D65 PQ (1000 / 2000 / 4000nit) Rec.2020 HLG (1000nit) すでに色管理を組んでいる場合は Output を「None (Log passthrough)」にしてください。 Log のまま出るので、RCM・CST・ACES の鎖にそのまま挿せます。 ■ 導入 1. .dctle ファイルを LUT フォルダに入れる macOS /Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/LUT/ Windows C:\ProgramData\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\LUT\ 2. DaVinci Resolve を再起動(またはLUTブラウザで右クリック →「リストを更新」) 3. カラーページで OpenFX > DCTL をノードに適用し、DCTL List から選ぶ 詳しい手順は同梱の README.txt に書いてあります。 ■ ノードの順番 [露出] → [拡散] → [フレア] → [Film Look 35mm] → 表示 このDCTLは出力変換まで済ませるので、いちばん最後です。 Output を None にした場合だけ、後ろにお使いの出力変換を置いてください。 ■ よくある質問 Q. ルックパック(Cinema Looks など)との違いは何ですか A. ルックパックは色を作ります。これは光の振る舞いを作ります。役割が違うので、 重ねて使えます。その場合これを先、ルックを後に置いてください。 Q. 拡散フィルターがあれば要りませんか A. 拡散はレンズの中の散乱だけを作る道具で、種類と強さを細かく選べます。 これは散乱に加えて、にじみと四隅と画角を1本で持ちます。狙いが違います。 Q. Look Strength はありませんか A. ありません。にじみ・散乱・四隅・光条をそれぞれ独立して動かせるので、 まとめたスライダーは付けていません。全部 0 にすれば効果は消えます。 Q. 重くなりませんか A. 空間効果なので、色だけのルックより負荷はかかります。4K で重い場合は、 Flare Strength を 0 のままにしてください(0 のときは計算ごと飛びます)。 Q. 写真のRAWに使えますか A. Log素材向けに作っています。現像済みの写真に当てると想定した見え方になりません。 ■ 動作環境 ・DaVinci Resolve Studio 18 以降 ・DCTLはStudio版の機能です。無料版のDaVinci Resolveでは動作しません ・macOS / Windows / Linux ・GPUメモリ 4GB以上を推奨(4K での使用は8GB以上)






